SONYVAIO type H VGC-H31B7
2005年10月26日 ショッピング
仕事を部屋でするようになって
B5のノートPCに限界を覚え、早一年半。
本日はFDの読み込みの調子が悪く、
地元の電気屋さんへ走ってデスクトップをポン!と買った。
衝動買いというよりも、静かに我慢の限界を超えた感じ。
部屋にうるさいテレビが無くなって3年が過ぎていたけど
今夜、庶民的なテレビ音が不意に帰って来た。
画面が大きく明るく、とても健康的な気分になる。
ただ、マウスが画面の中で指す、指マークや矢印が時々ポーンと飛ぶ?のが気になる。
お値段は、税込み¥165,000。300GBのタイプを買うと2万円跳ね上がるから、50GB小さくてもこちらの方が適正価格。
B5のノートPCに限界を覚え、早一年半。
本日はFDの読み込みの調子が悪く、
地元の電気屋さんへ走ってデスクトップをポン!と買った。
衝動買いというよりも、静かに我慢の限界を超えた感じ。
部屋にうるさいテレビが無くなって3年が過ぎていたけど
今夜、庶民的なテレビ音が不意に帰って来た。
画面が大きく明るく、とても健康的な気分になる。
ただ、マウスが画面の中で指す、指マークや矢印が時々ポーンと飛ぶ?のが気になる。
お値段は、税込み¥165,000。300GBのタイプを買うと2万円跳ね上がるから、50GB小さくてもこちらの方が適正価格。
その才能を潰さない様に、潰されない様に
内なる自分の声を信じていきましょう。
大人になって学校の先生と仕事をしてみると
社会経験に乏しく線が細く、憶測で物を言いながら
威張っている妙な大人が少なくありません。
内なる自分の声を信じていきましょう。
大人になって学校の先生と仕事をしてみると
社会経験に乏しく線が細く、憶測で物を言いながら
威張っている妙な大人が少なくありません。
Etching
2005年10月14日
夜、母の泣き声が聞こえて来た。
どうもそれは抑揚のある母の声音で
ずいぶん長く続いたので、
一体どこから聞こえてくるのか
窓を開けたり
階下に降りたり
お骨を見たり
外に出たりして、音の元を探したがわからなかった。
部屋に戻って椅子に座っても、悲しみに明け暮れる泣き声が小さく続いていた。
どうもそれは抑揚のある母の声音で
ずいぶん長く続いたので、
一体どこから聞こえてくるのか
窓を開けたり
階下に降りたり
お骨を見たり
外に出たりして、音の元を探したがわからなかった。
部屋に戻って椅子に座っても、悲しみに明け暮れる泣き声が小さく続いていた。
七五三で神社にいたら
生活に密着する神事に「神の国」を強く感じ
母のお葬式で受けた仏教との交錯に
違和感というか、歴史の歪みを覚えた。
息子も母も一応に着物姿を喜び楽しんだが、
儀式の意味など考える生活にいない。不思議な日本人たち。
生活に密着する神事に「神の国」を強く感じ
母のお葬式で受けた仏教との交錯に
違和感というか、歴史の歪みを覚えた。
息子も母も一応に着物姿を喜び楽しんだが、
儀式の意味など考える生活にいない。不思議な日本人たち。
STELLANOVA 地球儀
2005年10月13日 ショッピング
上野駅にThe study roomとい楽しいショップがあって
母にアインシュタインのポスター、
息子にステラノヴァ社製の地球儀、魚ペン、イルカの定規
親友のダンナさまがちょうど誕生日なのを思い出して
釣りで使う美しいルアーに似たナイフを買った。
この地球儀はクルクル回って自転も公転もないのだけれど
机の上に置いてもコンパクトで、フォルムも無駄がなく美しい。ドイツ製。
母にアインシュタインのポスター、
息子にステラノヴァ社製の地球儀、魚ペン、イルカの定規
親友のダンナさまがちょうど誕生日なのを思い出して
釣りで使う美しいルアーに似たナイフを買った。
この地球儀はクルクル回って自転も公転もないのだけれど
机の上に置いてもコンパクトで、フォルムも無駄がなく美しい。ドイツ製。
いま、会いにゆきます
2005年10月9日 恋愛
携帯の不在着信は珍しくマコ監督からだった。
滅多に自分からかけて来ないので
何の用事だろう?とかけ直したら
仕事中で忙しくしていた。
後で適当にかけ直す、と言うので
大したことがないことがわかった。
明日は息子の七五三なので
今夜は試しに着物を着ながら日記を書いている。
しかし、帯がよくわからない。SOS!SOS!
赤ワインの入った小さな小さなヨーロッパ製のワイングラスを片手におつな気分。
PCと着物。ムスリムとITとか、何やらビジュアル的にイケてる感じ。
さっきWOWOWで竹内結子ちゃんを初めて見た。深津絵里似。かわいかった。
滅多に自分からかけて来ないので
何の用事だろう?とかけ直したら
仕事中で忙しくしていた。
後で適当にかけ直す、と言うので
大したことがないことがわかった。
明日は息子の七五三なので
今夜は試しに着物を着ながら日記を書いている。
しかし、帯がよくわからない。SOS!SOS!
赤ワインの入った小さな小さなヨーロッパ製のワイングラスを片手におつな気分。
PCと着物。ムスリムとITとか、何やらビジュアル的にイケてる感じ。
さっきWOWOWで竹内結子ちゃんを初めて見た。深津絵里似。かわいかった。
イキヌク
2005年10月8日
春から不正出血が一カ月置きに続いていた。
看護中に病院で受けた婦人科検診の結果を
母が亡くなった日に郵送で頂戴していた。
卵巣腫瘍の疑い。
受診すると左の卵巣が3cmの腫れ、水が溜まっている様子。
11月に再検査を行い、腫れが引いていればOK。
もっと大きくなっていたら深刻らしい。まめに電話を入れて!と
ザビエルが血相を変え、フランスから飛んで来そうな勢いだった。
生きていれば色々なことがあるんだけど
強い流れを感じる使命を全うするには、
心身が健やかでなければ最後までやり遂げられない。
取り合えず、わたしは女性として母として娘として。
看護中に病院で受けた婦人科検診の結果を
母が亡くなった日に郵送で頂戴していた。
卵巣腫瘍の疑い。
受診すると左の卵巣が3cmの腫れ、水が溜まっている様子。
11月に再検査を行い、腫れが引いていればOK。
もっと大きくなっていたら深刻らしい。まめに電話を入れて!と
ザビエルが血相を変え、フランスから飛んで来そうな勢いだった。
生きていれば色々なことがあるんだけど
強い流れを感じる使命を全うするには、
心身が健やかでなければ最後までやり遂げられない。
取り合えず、わたしは女性として母として娘として。
NY社長に会った。
電話をかけたら成田から真夜中の高速を飛ばして来た。
生気が失せオーラのようなものが消え
体力を落として疲れ切った若社長が、そこに立っていた。
<ああ、もうギリギリで動いている。うまくいなかい。>
内心とても驚いてショックだったが、
それでもここへ来てくれた彼に抱いた悪い印象は隠さざるえなかった。
アウシュビッツの話を知ったら
わたしはベンツに乗ることを愚かに思った。
彼はユダヤを名乗り、黒いベンツを乗り回す。
資本論から「宗教を利用する奴らとは付き合い方を考えろ。」と
昨日の夕食時に父が言った。
空恐ろしいタイミング、世界に通じる人間なるものの本質。
彼の人間性は資本主義に溶け、いつもカオが見えなくなる。
電話をかけたら成田から真夜中の高速を飛ばして来た。
生気が失せオーラのようなものが消え
体力を落として疲れ切った若社長が、そこに立っていた。
<ああ、もうギリギリで動いている。うまくいなかい。>
内心とても驚いてショックだったが、
それでもここへ来てくれた彼に抱いた悪い印象は隠さざるえなかった。
アウシュビッツの話を知ったら
わたしはベンツに乗ることを愚かに思った。
彼はユダヤを名乗り、黒いベンツを乗り回す。
資本論から「宗教を利用する奴らとは付き合い方を考えろ。」と
昨日の夕食時に父が言った。
空恐ろしいタイミング、世界に通じる人間なるものの本質。
彼の人間性は資本主義に溶け、いつもカオが見えなくなる。
息子が亡くなった母に会いたい、と話す。
son「おばあちゃんが早く治って帰って来ますように。
いまは預かってください。
おかあさんが必ず会わせてくれるから。
お願いします。」ペコリ。
仏壇前でお線香を上げながら、毎日繰り返される
彼の言葉にみなこころ洗われる。
son「おかあさん。おばあちゃん、もう帰って来ないって。
もうダメなんだって。イッキくんが言ってた。」
さっき、膝に座り込んで悲しそうな顔をこの胸に埋めた。
me「そう。おかあさんもおばあちゃんに会いたいから、考えているのよ。
イッキくんはイッキくんでいいのよ。わたしたちはわたしたち。ゆっくり考えようよ。
きっと、だいじょうぶよ。」
son「あのさ、あの中の壊れたガイコツを何とか力を合わせて元に直せばいいんじゃない。うまく言えないけど。」と、遺灰を指差した。
me「そうね。難しそうだけど、考えてみるね。」
son「ぼくも手伝うよ。」などと、母の遺灰に手をかけ動かしたので慌てた。
母の最後を看護できたおかげでアインシュタインを読む。
相対性理論は生きること、それ自身に通じて面白い。
ISBN:4798010758 単行本 竹内 薫 秀和システム 2005/05 ¥1,470
son「おばあちゃんが早く治って帰って来ますように。
いまは預かってください。
おかあさんが必ず会わせてくれるから。
お願いします。」ペコリ。
仏壇前でお線香を上げながら、毎日繰り返される
彼の言葉にみなこころ洗われる。
son「おかあさん。おばあちゃん、もう帰って来ないって。
もうダメなんだって。イッキくんが言ってた。」
さっき、膝に座り込んで悲しそうな顔をこの胸に埋めた。
me「そう。おかあさんもおばあちゃんに会いたいから、考えているのよ。
イッキくんはイッキくんでいいのよ。わたしたちはわたしたち。ゆっくり考えようよ。
きっと、だいじょうぶよ。」
son「あのさ、あの中の壊れたガイコツを何とか力を合わせて元に直せばいいんじゃない。うまく言えないけど。」と、遺灰を指差した。
me「そうね。難しそうだけど、考えてみるね。」
son「ぼくも手伝うよ。」などと、母の遺灰に手をかけ動かしたので慌てた。
母の最後を看護できたおかげでアインシュタインを読む。
相対性理論は生きること、それ自身に通じて面白い。
ISBN:4798010758 単行本 竹内 薫 秀和システム 2005/05 ¥1,470
こころ上手に生きる―病むことみとること人の生から学ぶこと
2005年9月14日
ずっと日記が書けなかった。
先月26日午後三時過ぎ、母が死んだ。
朝方から血圧が50ぐらいまでしか上がらず
足先からチアノーゼが始まったためマッサージを続け
冷たい体に吹き出てるイヤな汗を懸命に拭いた。
誰かが呼びかけても、もう応じることができなかった。
その日の正午、突然、深い海の底から一瞬だけポッと浮上したように目が合ったとき
me「おかあさん、夢をみてたの?眠ってたの?」
mum「やっと、死に方がわかった。」
me「どうだった?」
mum「怖かった。」とだけ、話したのが最後のまともな会話になった。
舌根が喉の奥に下がり出しカラダは「死」に向かい続けても
耳は聞こえ意識が高かった。
午後二時「歯磨きしようか?」と言うと頷き、歯ブラシを当てると口を縦横に開いた。
最後の最後まで、生きようとしていた。
彼女の顔に並んだ汗の粒を柔らかいガーゼで拭いてる最中
力尽きるように息が苦しく停止していった。
わたしはナースコールをしながら
口の中のものを嘔吐させようと首を横にひねった。
横を向かせたら、一瞬顔が赤くなり苦しそうに歪んだ。
外来から主治医が駆けつけ、手の脈を取り腕時計を見遣った。
「午後三時七分、ご臨終です。」
約一ヶ月ものあいだ毎分150を打ち続け
ベッドの中でジョギング状態だった心臓が止まった。
わたしは8月10日からの看護の時間で
初めて「母」という人間の素顔を知った気がした。
そして、後悔と反省を繰り返した。
自分の裏側を初めて見るような思いに包まれた。
投げ遣りになってしまう母との対話に迷い、看護の本を漁った。
「どうしても助けて。」と、毎日何度も懇願する母へ
彼女の大嫌いな漢方薬を飲ませ続け、免疫学の本を読んだ。
看護から母の最後までの一部始終を飲み込み
今、わたしは失速し言葉を失っている。
本や新聞にある言葉が、とても美味しい新鮮な生ジュースのように
ただ心に染み渡る。
一年前の今日、わたしはフランスへ旅立った。
帰国後、母の発病入院から
仕事、子育て、家事に追われながら
重い病気の母へ向かおうと、もがき続けた苦しい一年だった。
母の最期が目に焼きついて、日々繰り返され、わたしを打つ。
遺った家族が、それぞれ腹を決めて選んだ宿題を横目に見つめる。
重い瞼の裏に開かれたまま命を閉じた
あの、高い知性を感じる聡明で美しかった母の瞳が
これからどう生きようかと立ち尽くす、この背中を静かに押す。
ISBN:4062566648 文庫 日野原 重明 講談社 2002/10 ¥777
先月26日午後三時過ぎ、母が死んだ。
朝方から血圧が50ぐらいまでしか上がらず
足先からチアノーゼが始まったためマッサージを続け
冷たい体に吹き出てるイヤな汗を懸命に拭いた。
誰かが呼びかけても、もう応じることができなかった。
その日の正午、突然、深い海の底から一瞬だけポッと浮上したように目が合ったとき
me「おかあさん、夢をみてたの?眠ってたの?」
mum「やっと、死に方がわかった。」
me「どうだった?」
mum「怖かった。」とだけ、話したのが最後のまともな会話になった。
舌根が喉の奥に下がり出しカラダは「死」に向かい続けても
耳は聞こえ意識が高かった。
午後二時「歯磨きしようか?」と言うと頷き、歯ブラシを当てると口を縦横に開いた。
最後の最後まで、生きようとしていた。
彼女の顔に並んだ汗の粒を柔らかいガーゼで拭いてる最中
力尽きるように息が苦しく停止していった。
わたしはナースコールをしながら
口の中のものを嘔吐させようと首を横にひねった。
横を向かせたら、一瞬顔が赤くなり苦しそうに歪んだ。
外来から主治医が駆けつけ、手の脈を取り腕時計を見遣った。
「午後三時七分、ご臨終です。」
約一ヶ月ものあいだ毎分150を打ち続け
ベッドの中でジョギング状態だった心臓が止まった。
わたしは8月10日からの看護の時間で
初めて「母」という人間の素顔を知った気がした。
そして、後悔と反省を繰り返した。
自分の裏側を初めて見るような思いに包まれた。
投げ遣りになってしまう母との対話に迷い、看護の本を漁った。
「どうしても助けて。」と、毎日何度も懇願する母へ
彼女の大嫌いな漢方薬を飲ませ続け、免疫学の本を読んだ。
看護から母の最後までの一部始終を飲み込み
今、わたしは失速し言葉を失っている。
本や新聞にある言葉が、とても美味しい新鮮な生ジュースのように
ただ心に染み渡る。
一年前の今日、わたしはフランスへ旅立った。
帰国後、母の発病入院から
仕事、子育て、家事に追われながら
重い病気の母へ向かおうと、もがき続けた苦しい一年だった。
母の最期が目に焼きついて、日々繰り返され、わたしを打つ。
遺った家族が、それぞれ腹を決めて選んだ宿題を横目に見つめる。
重い瞼の裏に開かれたまま命を閉じた
あの、高い知性を感じる聡明で美しかった母の瞳が
これからどう生きようかと立ち尽くす、この背中を静かに押す。
ISBN:4062566648 文庫 日野原 重明 講談社 2002/10 ¥777
自尊心の基数
2005年8月25日
母の看護は、暗くて孤独な夜が大変だった。
mum「助けて。怖い。」と、繰り返し叫ぶ。
me「大丈夫。何も変わらない。」と、繰り返し言う。
mum「あなた、疲れないの?」
me「うん。だから、自分が心配なんだけどね。」
mum「やさしいひと、かわいいひと。」と、わたしを長く強く抱いた。通常の生活ではあり得ない。母が置かれた状況にあって、お互い心が同方向に寄り添いオープンになっているからこそ、聞けたのだった。子供時代から親よりもらい続けた言葉が創った、心に転がる自尊心の基数が震えた。真夜中の病室の薄明かりにそれは、エメラルドやルビーの原石のように胸の奥底で温かく暗く光って見えた。
mum「助けて。怖い。」と、繰り返し叫ぶ。
me「大丈夫。何も変わらない。」と、繰り返し言う。
mum「あなた、疲れないの?」
me「うん。だから、自分が心配なんだけどね。」
mum「やさしいひと、かわいいひと。」と、わたしを長く強く抱いた。通常の生活ではあり得ない。母が置かれた状況にあって、お互い心が同方向に寄り添いオープンになっているからこそ、聞けたのだった。子供時代から親よりもらい続けた言葉が創った、心に転がる自尊心の基数が震えた。真夜中の病室の薄明かりにそれは、エメラルドやルビーの原石のように胸の奥底で温かく暗く光って見えた。
13日に預けた息子と22日、8日ぶりに会い
ふたりで母の病室に泊まり、所用で23日帰宅した。
言葉や態度が、わたしを気遣うようで健気だった。
かわいいばかりで、彼へ本やおもちゃを多く買った。
四歳の彼なりに心身が疲れているようで
よほど恋しかったのか、おっぱいから離れず昏々と眠るのだった。
お盆中預かっていただいた親類から通うよう、今日24日から保育園を転園。
息子のことが一件落着。明日から、また看護生活。
ふたりで母の病室に泊まり、所用で23日帰宅した。
言葉や態度が、わたしを気遣うようで健気だった。
かわいいばかりで、彼へ本やおもちゃを多く買った。
四歳の彼なりに心身が疲れているようで
よほど恋しかったのか、おっぱいから離れず昏々と眠るのだった。
お盆中預かっていただいた親類から通うよう、今日24日から保育園を転園。
息子のことが一件落着。明日から、また看護生活。
切り絵
2005年8月14日
母が12日夕方から敗血症が判明し
血圧が30分単位で下がり出したので
出勤していた父までが呼ばれ
今夜まで病室に寝泊りしている。
わたしがいても二人は病室でしっかり手をつないでいた。
わたしは10日からホテルに息子と泊まり、通っていたが
白血球が20以下になると、幼児はムリで親類に預けた。
今日は、葬式に備え自宅を掃除して来い、と父の指示があって家に舞い戻り、PCを開け日記を書いている。
まだ生きているのに、こんなことをするのは暗くて悲しくて、とても心身に悪い。
死に怯え不安がる母と手をつなぐ父に免じて、山ほどの言葉を飲んで従っている。
妻を失う悲しみに直面している彼を、娘の良心が無用に傷つける必要はない。
早朝、息子の着替えを親類へ届け病院に帰り父と交代する予定。
お盆で高速や道が混んでいるのに、視界不良の大雨が続く。
血圧が30分単位で下がり出したので
出勤していた父までが呼ばれ
今夜まで病室に寝泊りしている。
わたしがいても二人は病室でしっかり手をつないでいた。
わたしは10日からホテルに息子と泊まり、通っていたが
白血球が20以下になると、幼児はムリで親類に預けた。
今日は、葬式に備え自宅を掃除して来い、と父の指示があって家に舞い戻り、PCを開け日記を書いている。
まだ生きているのに、こんなことをするのは暗くて悲しくて、とても心身に悪い。
死に怯え不安がる母と手をつなぐ父に免じて、山ほどの言葉を飲んで従っている。
妻を失う悲しみに直面している彼を、娘の良心が無用に傷つける必要はない。
早朝、息子の着替えを親類へ届け病院に帰り父と交代する予定。
お盆で高速や道が混んでいるのに、視界不良の大雨が続く。
ハンギングバードゲージ
2005年8月14日
不安を多く抱いて、毎日怯え続けるより
それを一つでも消すか、早く捨てるように
生きるのが堅実だしモアベター。とはいえ
ベッドに一年近く暮らす母が、三つのフックが浮かぶ
無表情な白い天井を見つめ、
実は自殺を考えていたのだった。
ジーンズからこぼれる、わたしの臍を指で押すので
me「この臍が、お母さんとつながっていたんだよねぇ。」
mum「だから心配なのよ。わたしの娘だから、とっても。」
me「世の中で抱かれる無数の心配なんて、意味がない。」
mum「無性にアインシュタインに憧れるわけ。でも、ほんとはあなたのほうがわたしより早く自殺しちゃうような予感がするんだけど、どう?」
me「後にも先にも、あり得ない。あなた方が刻んだ強い愛に失礼だもの。」
mum「あー、よかった。」と、にっこり。
それを一つでも消すか、早く捨てるように
生きるのが堅実だしモアベター。とはいえ
ベッドに一年近く暮らす母が、三つのフックが浮かぶ
無表情な白い天井を見つめ、
実は自殺を考えていたのだった。
ジーンズからこぼれる、わたしの臍を指で押すので
me「この臍が、お母さんとつながっていたんだよねぇ。」
mum「だから心配なのよ。わたしの娘だから、とっても。」
me「世の中で抱かれる無数の心配なんて、意味がない。」
mum「無性にアインシュタインに憧れるわけ。でも、ほんとはあなたのほうがわたしより早く自殺しちゃうような予感がするんだけど、どう?」
me「後にも先にも、あり得ない。あなた方が刻んだ強い愛に失礼だもの。」
mum「あー、よかった。」と、にっこり。
アインシュタインの時間
2005年8月14日
mum「いま地球って、何歳だと思う?」
me「西暦じゃ言えないよね。」
mum「アインシュタインの相対性理論が近年もっと叫ばれていたなら、核爆発があった60年前に一度”0”だと思わない?わかる?」
me「うん、それで?」
mum「だから、わたしと同じ64歳なのよ。」
me「ふうん。60歳じゃなくて64歳なのね。」
mum「わかってくれる?just a matter♪」
me「わかりる。」
mum「生きてる証が欲しいの。呼吸する勇気も生まれて来ないから。」
me「深刻だね。実はね、わたし半分死んでる。」
mum「わたしのこと?」
me「いいや。自分は、半分生きていて半分死んでるといつも思うよ。
この世にいて母を持ち会話できること自体、稀有でね。」
母は、にっこり笑った。
me「西暦じゃ言えないよね。」
mum「アインシュタインの相対性理論が近年もっと叫ばれていたなら、核爆発があった60年前に一度”0”だと思わない?わかる?」
me「うん、それで?」
mum「だから、わたしと同じ64歳なのよ。」
me「ふうん。60歳じゃなくて64歳なのね。」
mum「わかってくれる?just a matter♪」
me「わかりる。」
mum「生きてる証が欲しいの。呼吸する勇気も生まれて来ないから。」
me「深刻だね。実はね、わたし半分死んでる。」
mum「わたしのこと?」
me「いいや。自分は、半分生きていて半分死んでるといつも思うよ。
この世にいて母を持ち会話できること自体、稀有でね。」
母は、にっこり笑った。
son「どこ行ったの?ぼくの小さいパパ?」
me「おかあさん怒ったのよ、、、怒ると怖いでしょ?
山へ黒い車で逃げて行ったわ。」
son「どうして怒ったの?」
me「あなたのお金でパチンコしてたから。」
son「どうしてだよ!全部貸してあげてたんだよ。
そんなの、よかったのにぃ。怒らないでよー!!!」
me「あらら、ごめんね。そうだったの。」
son「もう!いいんだよ、全部なくなっても。そのぐらい。」
me「へぇ、太っ腹〜。」
son「たくー、怒るな。」
me「おかあさん怒ったのよ、、、怒ると怖いでしょ?
山へ黒い車で逃げて行ったわ。」
son「どうして怒ったの?」
me「あなたのお金でパチンコしてたから。」
son「どうしてだよ!全部貸してあげてたんだよ。
そんなの、よかったのにぃ。怒らないでよー!!!」
me「あらら、ごめんね。そうだったの。」
son「もう!いいんだよ、全部なくなっても。そのぐらい。」
me「へぇ、太っ腹〜。」
son「たくー、怒るな。」