誕生日に

2006年1月26日 恋愛
「誕生日おめでとう。
日本中で一番祝福しているよ、心根として。」
「ありがとう。この星で一番会いたいひと。」
ライブドアの影響で帰宅できなくなった、という電話。
何やらいろいろあっていろいろ発表することになったらしい。
26日に変わる12時前、忙しい中オフィスから電話をくれて、
愛情のこもった心温かい言葉が電話口で繰り返されて、照れたわたしは大笑いした。ひょっとして傷ついたかな。思い切って口に出したのかも。笑わなかったら、フリオの歌のように世界がピンクになるまで愛の言葉が続くんでしょう。甘くてここに書けないけど、とても嬉しかったです。毎日花に水を与えるようだよね。
定例の取締役会の日程を動かして、会いに行く。指折り数えて待っている口ぶり。
あんなに迫力があって怖くて硬派で、怒らせるのも憚れるような有識者なのに、
どうしてこんなことになっちゃったのだろう。でも、毎日すごぉぉく楽しそう。
心に思い描くように誰かを愛したかったと、ここまで愛せるぞと云わんばかりに、
抜け目なく緻密で才能があって、温かくて辛抱強い男で。子供みたいにはしゃいで。
どこにも行けない。どこへでも行ける。
me「さ、寒いぃ!」son「がんばれぇ、風に負けるな!」
me「あ、ありがとう♪」
son「えいやーっ!って、がんばれば大丈夫。寒くないよ。がんばろう。」me「はーい。」
親、しっかりしろ!と同僚が笑う。楽しそうですね、と道行く人が笑いかける。

近代能楽集

2006年1月25日 恋愛
できる男は、途中休憩はあっても長く戦っているので、
何かしら精算出来ないものを抱えていると思う。
勿論社会人以降にがんばりが開花して活躍する人もいるけれど
社会人に近い大学生のときに名前が刻まれることをやってのけ
目立った彼らには、そこから大きな流れがついて一線に借り出されている。
人は人を結び、使命や縁に恵まれるわけだけれども、それに応える力があって初めて機運をモノにする力がついて「縁」が倍増すると思う。非凡な彼らとわたしが出会うのは、まず、危険な橋を渡っても「事実を知る」という厭わない行動力があるからかもしれない。
一瞬にして誰を引き寄せ、寄せ付けないのかは自分の生き方に縁る。途中が切れている吊り橋であろうと、必要があれば渡ってそこに行くから手に入る事がある。安全な道ばかりを選ぶのならば、永遠に彼らと交差することもない。また、いつでも自分の生活ペースでベースに戻る。相手を執拗に追うことなどしない。
付き合いが切れずに続いていくのは、ただの寂しがり屋ではなく、自分の感覚で相手を単純に締め付けず、価値観を押し付けることもなく、歩く道の違いを理解し、豊かな関係の真理を正直に求めて、自分の道を生きているからだと思う。
人間関係に無理なことなどしない。納まるようにしてさやに納まるのだから。

英霊の聲

2006年1月24日 恋愛
三島由紀夫は話が合ったひとつのキーワードで
彼は自分が書いた二冊の本と、これをわたしに渡して帰った。
ねぇ、あれ斜め読みした?と二度ほど聞かれたので
次に会うまでに斜め読みの二分の一ぐらいは読んでいこう、と思うのに時間がない。ゆうべは息子とベッドに入ったら、ぐったりと動けなくなった。原稿を上げようとPCを点けたのに、あっと言う間に朝を迎えてしまっていた。電話が鳴って話したのだけど、意識が曖昧。でも、覚えている。
TL「あした誕生日でしょ?」me「違うよ、間違わないで。」
この人の電話と声が好きだな、とゆうべも思っていた。初めからそう。わたしをあやす事など御茶の子さいさい、ってゆるゆるしてる。でも、初めての電話は彼がビジネスの話で盛り上がり過ぎて、今の男女のそれとは違う。
可愛く素直に騙されているのも、可愛い女だとわたしは思うのだけども。
あ、原稿。火曜日締め切り。。。待って。すぐ行きます。
経験もなく情報もなく、痛みや重みがわからないと
人は自分の中の正しさという切れない包丁で
目の前に下がるこぶを危なっかしく切ってみせる。
正しさを振り翳すことが正しくないということがわからない。
こぶの中に溜まっていたのが黒い血である事も知らずに
ずたずたにして返り血を浴びて真っ黒、頭の先から汚臭が漂い
己が不愉快になった原因すらわからない。楽しくない、楽しめない。
鏡に映る自分が黒く汚れていることも見抜けず、
見えたとしても自分の手による汚れだなどととは露知らず、犯人を捜しに出歩く。
不用意に人を傷つける者は、自分の肌を露わに曝け出して自分を刻みつける力が、
その手に同時にあって働いていることを知らない。
それが稚拙さを物語り、ひとを手放すなどとは夢にも思わない。
高潔なる鏡子であれ。
自信がないのであれば、せめてありのままの自分を映す力のある者であれ。
今は自分ひとりを抱きしめ続ける力を、その手に意識する可愛い人間であれ。

三島 由紀夫 新潮社 1964/10 ¥780

グランプリ

2006年1月23日 お仕事
取材中、携帯が鳴った。
「黎明さん、グランプリ受賞です。東日本20県では二番。
準グランプリでした。偉い人呼んで表彰式やりましょうか?」
「いえいえ、特に必要ありませんよ。」支局長からだった。
副賞は三万円。昨年の三倍だ。二年連続県下一番となった。そうか?本業ではないので片手間に、がんばっている人のため地域のため、と軽い気持ちで書いている。ネタは周りから入って頼まれたようなことばかり。だから、おまけのおまけ。まわりのおかげ。

Monday

2006年1月22日 お仕事
明日は久しぶりに取材と対談。テーマは「地産地消」。鰻上りに売れっ子のイタリアンシェフとベテラン女将がふたり。ピンクかグリーンを着ていこう。メモを作っていかないと。三人で一時間はきつめだな。夜は新聞社に原稿をあげなくちゃ。あ、もう一本作業所のCDの取材も行かないと。天気が悪い。ひどい雪。だから、暖かいセーターを着て。事故に気をつけて。家を早めに出ないとだめ。それから、もうすぐ確定申告。わたしと父の分と書類をよく見ておかないと。

アウトサイド

2006年1月22日
me「おかあさんね、TLさんがわたしたちの新しいパパになってくれたらいいなって思う。どう?やさしいし、ひとの話がよく聞こえる耳があって地球の大きさを知っていて強くてなかなか力持ちみたいだよ。」
son「じゃあ、そうやって話せばいいじゃん。お願いしようよ。」
me「さっきね、話した。」
son「なんて言ってた?」
me「何だかずいぶん今日はお腹が痛いんだって。タバコは吸わないけどお酒は飲むからね。今度ふたりでぜひ東京に来てください、だって。」
son「行こう。お酒もあんまり飲まないように言って。」
me「そうだね、伝える。それから、お節介な友人にノーコメントという意味を辞書で調べていただきましょう。」

結晶

2006年1月22日 こども
son「おかあさん、雪ってどうやってできるの?」
me「いろいろな条件が揃ってやっと白い雪になるのよ、恋に落ちるみたいに。」
son「恋ってなに?」
me「滅多に手に入らない化学反応のようなもの。」
son「わからない。ここは地球でしょ?」
me「そう、ひとつの星のうえ。その中の日本の道路の上を走っているの。」
son「ボールみたいで回っているんでしょ、太陽の周りを。」
me「そう、暗い宇宙に浮かんでいるひとつのボールで太陽の周りをこちょこちょ回っているから夏になったり冬になったりするの。そして、空気に包まれている。雪や雨ができて空から落ちてくることに、この海も関係あるのよ。関係ないようでいて、だいたいみんな関係性がある。あなたもひとつの雪のようなものなの。」
son「ぼく雪じゃないよ。あったかいもん。」
この頃は非常に質問が多い。どうして?なに?が繰り返される。「僕の記憶では五歳なりの理屈があったよ。すごくわかるな、オレにはわからないようだな、と繰り返し繰り返し話すことが大事だと思う。」とTL氏。なるほど。

長男

2006年1月22日 こども
son「おかあさん、この曲なぁに?」
me「オペラ。」
son「オベダ?」
me「オペラ。」
son「オベラ。」

長女

2006年1月22日 生きるために
「おはよう、おかあさん。」と、水を替える。
”おはよう、おねえちゃん。ちょっと悪いんだけど、、、”と
首を長くしてわたしを待っている。母は眠っていない。
今日はどう?”淋しくてもうだめ”
なにか欲しいものある?”戻りたい、みんなと一緒にいたい”
話しかければ、母の声が顔が切なさがすぐに取り戻せる。
母は自分がして欲しいことの半分も口に出しただろうか。
母は自分の欲しかったものの、いくつを手に入れたんだろう。
母は自分がやりたかったことの半分もやれたんだろうか。
もしも母が生きていれば、わたしは車椅子の母を介護する生活に入ったはずだった。
誰かに恋するタイミングなどに体重をかけることもなく、浅くやり過ごしただろう。
子供がいることでも重みが違う。選べる相手も違ってくる。
個人のバランスは、家族をはじめとする関わりを保つ人間関係の如何で
人生の伸びようが大きく変わる。特に、日本の家はそうだと思う。
だから、結果ばかりを指して単純に安直に誰々が悪いなどとは言えないはずだ。
あなたやあのひとが何に耐え、何に応えているのかもわからないのだから。
家族を失うのは悲しいことだ。もっともっと生きているうちに話を聞いてあげたかった。
小さな願いを叶えてあげたかった。だから、生きてる父をみつめよう。
彼との距離を賢く保とう。いつでもわたしに小さなお願いが口に出せるように。
少しでも心地よい毎日を刻むように。同じような悲しみには落ちないように。

相性リスト

2006年1月21日 恋愛
自分に合った理想のパートナーを見つけるべく、
Bアンジェラスが本に挙げている相性リストを並べてみた。
点数をつけて相性を表現するので馬鹿馬鹿しい、面倒などと
長年思っていたのだけど、自分を知るためのストレッチとして書いてみる。最高点は5点。最低点は0点。一項目の満点が25点なので?〜?の総合得点は250点で相手や自分の合計点で割って理想像に対して評価する。結果、彼は244点(98%)。わたしは232点(93%)だった。可笑しいのは自分の理想とする人間に彼のほうが近かったということ(笑)恋は盲目の様相を呈していては、こんなこと意味がない。バカだな。。。

?肉体スタイル(外見、食や健康習慣、衛生管理)<T22、M23>
・おしゃれで清潔感がある<T5、M5>
・会う場所や相手を考えた服装をしている<T5、M4>
・食生活に気をつけている<T4、M5>
・タバコを吸わない<T5、M5>
・必要な睡眠時間を取り、生活が健康的である<T3、M4>

?感情スタイル(恋愛、愛情に対する態度、相手をどう扱うか、感情をどう表現するか、ふたりの関係をどう扱っているか)<T25、M24>
・体に触れたり抱いたりするのが自然にできる<T5、M5>
・感情を素直に表現できる<T5、M5>
・気持ちに敏感<T5、M5>
・ふたりの関係を大切にする<T5、M4>
・コミットメント(誓い、約束)を恐れない<T5、M5>

?社会スタイル(他人との交流の仕方、性格の特徴)<T25、M24>
・人前を恐れない<T5、M5>
・頼りになる<T5、M5>
・温厚で親しみやすい<T5、M4>
・礼儀正しく丁寧に話を聞く<T5、M5>
・食事や出会いを楽しむことに積極的である<T5、M5>

?知的スタイル(学歴、文化や世界情勢に対する姿勢)<T25、M20>
・高学歴<T5、M3>
・読書家<T5、M5>
・博識<T5、M3>
・頭(勘)がいい<T5、M5>
・自分の知っていることを相手に教えるのが好き<T5、M4>

?セックス・スタイル(態度や技術、楽しむ能力)<T25、M25>
・愛するのが旨い<T5、M5>
・体の相性がいい<T5、M5>
・性的魅力を認めている<T5、M5>
・キスや体に触れるのが好き<T5、M5>
・セックスしたいタイミングが一致している<T5、M5>

?コミュニケーション・スタイル(コミュニケーションの仕方、態度、表現の仕方)<T25、M22>
・自分の気持ちや考えについて話す<T5、M5>
・ケンカではない意見を交わすのが好き<T5、M5>
・殻に閉じこもらず悩みを打ち明ける<T5、M5>
・相手が理解できるように自分を表現する<T5、M4>
・短気を起こさない<T5、M3>

?職業・経済スタイル(金銭関係、出世に対する考え方、仕事や組織での習慣)<T25、M23>
・責任感がある<T5、M5>
・出世に気を使っている<T5、M4>
・仕事に無駄がなく有能にできる<T5、M5>
・将来の計画がある<T5、M4>
・それなりに成功している<T5、M5>

?人間的成長スタイル(自己改善に対する姿勢、自分を見つめる能力、自分の欠点に気づく能力)<T24、M24>
・自分を成長させようと努力している<T4、M5>
・ふたりの問題を話し合い、冷静に解決しようとしている<T5、M4>
・自分の失敗や欠点を素直に認める<T5、M5>
・人や本からの知恵ある言葉に影響を受ける<T5、M5>
・考え方が柔軟で、理解し、自分を変える気持ちがある<T5、M5>

?精神的スタイル(精神的習慣、人生哲学、倫理観)<T25、M24>
・自然にリラックスできる<T5、M4>
・意志が強い<T5、M5>
・不可能であっても、未来に大きな夢を抱く<T5、M5>
・ポジティブな考え方である<T5、M5>
・地球環境、国際問題、宗教、神などに関心を持っている<T5、M5>

?興味・趣味<T23、M23>
・外見も内面もシンプルで美しい生活に興味がある<T4、M4>
・美術や写真に興味がある<T4、M5>
・美味しく体に良い食事に興味がある<T5、M5>
・旅行が好き<T5、M5>
・運動が好き<T5、M4>
どこも痛んでいたわけではないけれど
何だかどこかしら気持ちが気だるくて
今日は話し声に一日張りが出なかったのだが、
かえって柔らかさがあっていいのかも、と思った。
懸案の会議がうまく進んだ。雰囲気は大切だと思う。
ひょっとして幸せな我慢の恋をしているからかな。
あ、きっとそうだ。そうだったんだ。

光る民よ

2006年1月21日 お仕事
わたしを今の仕事に導いた歴史家で民俗学の先生が90歳を越え高齢になってしまい、とうとうよぼよぼになって小さくなってしまった。彼が書いて来た500回のシリーズものをまとめて、最後に一冊の本を出す必要があると思うのだが、体力的にも無理だし、このところ呆けて来ていて記憶が怪しく精神力も下がった。とても気になっている。わたしが手助けすれば、と思うのだけど初めの一歩が出ない。後悔したくない。でも、やれば大変なことになる。生活の流れがまたグッと変わる。神さま、勝手だけど彼にもう50年与えてあげてください。あんな素晴らしい人は死なせたくない。失いたくない。
だって先生は昨年ノートPCを買って仕事を始めていたんだよ、アメリカブランドの。
そんなことへの出力だってちっとも厭わないんだよ、全く気持ちがぶっといんだもの。

こころの絆

2006年1月21日 恋愛
目を瞑ると覚えがあるが、二十代の恋愛には
結婚することやプロポーズを聞くことが
お付き合いの目的になる場面が、関係が進展する中や
関係が失速し遅々とした中にあった。
その延長上で結婚したら、彼は仕事や家庭のことは二の次で子供が生まれることにも無関心。悠長に遊び歩くことに抗議しても「僕にはこれが大事なんだよ」と、会話にすらならなかった。
彼は結婚したから変身したわけでなく、はじめからそういう人間だったのであって
わたしは「結婚」に囚われ過ぎて、「心の絆」という精神的な結びつきを無視した。
結婚や出産でカップルの問題が解決するわけもなく
わたしが本当に必要としていたのは、あの陳腐なプロポーズや指輪ではなく
何度も何でも話し合える仲に生まれる「心の結びつき」で、それを人生の最後まで誓い合えるパートナーでありカップルだった。だから、TL氏の言うことは間違っていない。わたしたちはいろいろなことを話し合う時間を持つことが、今は必要だということ。

Rolex

2006年1月20日 お仕事
彼の言葉端に出る世の中の「偉いひと」なるもの。うーん。
二十代後半から始めた偉いひとを交えての仕事でも、男性は肩書きの大きい「偉い人と知り合う、一緒に仕事をする」のが大好きなんだなぁ、と確かに思う。その瞬間、まるで別人のように格式が上がってパリリ!父性より母性が出て丸味を帯びたバランスが「品」を増して見えたりもする。。。

olahona

2006年1月20日 恋愛
携帯に着信があり、メールもあり、読んでいたら不意に電話が鳴り出して驚いた。酔っ払ったTL氏本人だった。夕方から新年会があり、ぐでんぐでんのへべれけなんだ、と言い、路上の大学生みたいに大きな声で明るく叫び出して、笑った。
TL「だからぁぁ。ってなわけで会いにいくぅ♪よろしくぅ♪風呂入って寝る!きょうのオレだめ。バイバイ♪バイバーイ♪」
声が枯れかかって溶けていた。普段のTL氏は緻密で反応がしっかりしている。迫力があって少し怖いぐらい。それなのに元気の良い大きな子供みたい。甘えた風でガラガラで何だか妙に可愛かった。

化学反応

2006年1月20日 恋愛
夜はどこにも平等に降りて来るので
恋の時計を胸に抱いて歩いているのは寝不足になって神経衰弱、いつもの如く、あたしってば逃げ出したくなるのです。
ところが、あなたは抜け目がなくて隙を与えず
気がついたら首やカラダのあちこちに鈴でもついてるようで
わたしは動けず、うなだれて諦めて神経一本一本の動きまで支配されてしまう勢いです。あなたとわたしは500キロ以上離れているのに、日々求め合ってつながって真面目に愛し合おうというのはエネルギーのいる話で、この烈しいパワーを生む男女の化学反応を保たせるには、0か100かのクールな知恵が必要です。うまく飛ぶための、烈しさにちょうどいい、高性能な自家製冷却装置が。

relationship

2006年1月19日 恋愛
TL「もう少し時間が欲しいんだ、二人で過ごす時間。」
me「息子を簡単に預けにくいの。」
TL「わかるよ、じゅうぶん。」
me「辛いわ。仕事だから、といちいち身内に嘘でも
つかなければ二人きりで過ごす時間は作れない。」
TL「僕たちの関係がしっかりしたものにならないで、彼がそこに入ってくるのはどうかな。関係を深めないで、たとえば喧嘩をして僕たちが簡単におかしくなったりしたら、彼はどうなる。ふたりをどう思うだろう。わかる?」
me「わかる。」
TL「まだ話したりない点がいくつかある。共有したいこともある。焦らないで進める。」
次のデートが決まった。二泊三日で逢いに来てくれることになったが、息子を誰かに預けてまで一緒に外泊ができない。人の当てがない。ふたりの時間を切り取りするのに保育園外は目途が立たない。苦慮。どうすればいいかな。はぁぁぁ。ふぅぅぅ。

子宮の顔

2006年1月17日 恋愛
彼はわたしをしっかり押しながら、ゆっくりと開いて
このお腹に収まる子宮の顔を見るように分け入って来る。
腸の長さを測り、子供の頃に痛んだ古傷を探すように
じんわり確実に、奥へ奥へとわたしの中に入って来る。
深く自分の根を下ろせる、やわらかくて落ち着いた場所を激しく探し求めているように見える。僕には大した秘密があるんだ、と今まで誰にも話せなかったという重く圧し掛かる事実に覚え続けた長くひどい鈍痛をわたしの中の金庫に預けて安心したがって見える。
それができるかどうか、この内面のカタチや性質を精確に知ろうと手を伸ばしている。
その触診はまっすぐで、こころを覆うひだや肢体にピンを一本づつ打ちながら、
まるで標本でも作るかのように白いシートの上に一枚一枚わたしを拡げていく。
頭をよぎっても、気が付いたときには真ん中にいて深く掻き出されて動けない。
その顔を見上げて時間を受け止めるだけ、どこにも逃げることなどできない。

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