今日は、古い手巻きの時計を
三本五千円で買った。
先日から、昔からの時計屋さんだったおじいさんが亡くなったので、残された80歳に近いおばあさんが、安く在庫を全て処分している。
「古い手巻きか自動巻きの時計ありますか?」と伺ったら
「古い時計のありかがわからない。
天国にでも行って聞いて来なきゃ、わからんことがいっぱい。」と、おばあちゃんが嘆いていたのだが、探しておいてくれたのだった。
わたしはメンテナンスが大変だけど、日本製のアンティークに目がない。
理由はわからない。
そのフェイスが好きで、カタチや色が好きで、カチカチする音が好きで、
新しいデザインと比べたら多少重くても、
メカとして強くてシンプルでフォルムが美しい。
フィアットのように、時々止まってしまうんだけどね。

これで自動巻き二本、全然スタイルが違う手巻きが計五本。
男性用はフランスやあちこちで気前良くあげてしまった。
まぁ、時代が変われば値段なんて、あってもないようなものだし、、、。

SMS.acにご用心!

2004年12月13日 日常
妙なMail「SMS.ac INVITATION」というのが、
フランスの彼の会社のHPアドレスから来た。
はじめは疑わず登録してしまったが、登録後3分経過、、、。
”んんん、どうも、おかしい!!!”、、、とキャンセルした。
電話をかけたら、「送ってないよ。実は、オレにも来たさぁ。」
「ぐ、やっぱり。」という話しで、
たったいま、Googleで情報検索してアドレスのパスワードを変えたとこです。
わたしのmeseenger登録の方には全員自動配信されたらしい。
SMS.acには、気をつけてください。携帯の番号まで入れてしまって、
ややや、恐ろしい。
数年前、遠くにお嫁に行った妹宛てに、
今日は葉書で裁判所からの支払命令とかなんとか難しい文面のが来ているし、、、。
妙ちきりんな、世の中になったもの。

変わり桃太郎♪

2004年12月12日 こども
ゆうべ初めて話してくれた息子の昔話。
son「昔々、あるコトに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。そして、おじいさんは山に仕事に行きました。そして、おばあさんは、川に洗濯しました。そして、大きなオニギリが鼻に入りました。」
「いたーい。」
son「そして、おじいさんとおじいさんは、川でドンブラーッコ、ドンブラコー流れました。」
「たいへーん。」
可笑しくて吹いてしまった。

ISBN:406148253X 単行本 斎藤 五百枝 講談社 2001/05 ¥1,575

Virus

2004年12月10日 日常
今夜は、オーガニック農家五人と編集の打ち合わせ終了後に
牛肉三昧の忘年会の予定だったが。
午後8時30分になっても、話が尽きず食事に入らず
「気持ち悪いなぁ。」と、突如、食欲は土星の彼方へ。
美味しいものは速攻諦め退散した帰宅直後、、、。
「ムカムカするぅ。」と、思ったらトイレに駆け込み吐いていた。
息子は、火曜日の夜と水曜日の朝に吐いて
お父さんはゆうべ、夜中までゲェゲェ凄かった。
潜伏期間が、長かったのかな。

ウィルス性の風邪らしい。何だか気持ち悪い。
また、入院する母に今週も行けない。

風と共に去りぬ

2004年12月7日 恋愛
いつまでも、愛せないでいる。
わたしの愛も、始まらない。
きっと、別れを繰り返す。
手に負えない、強い自尊心というものが叫び出す。
レッドバトラーは、確かに彼女を愛していた。
スカーレットも、その大事な存在に気が付いて泣く。
擦れ違った、強い二人は可哀想である。
「わたしには、タラがあるわ。」なんて、最後には、、、。
わたしも、最後には、、、まずい。もうちょっと、受け入れましょう!
女性の生き方を考えるていると、この映画を思い出す。
ISBN:4778700147 − トライエックス 2003/04/01 ¥903

ころがる乳首

2004年12月7日 日常
さっきまで、ベッドの中ですっぽんぽん。
SON「おじいちゃんのおっぱいは、
硬くて何も出ない。」
「そう?」
SON「おばあちゃんのおっぱいも、
何も出ない。」
「ふうん。ねぇ、痛いわ。」
SON「ママのおっぱいだけ、ミルク出るんだねぇ。」
「ねぇ、ポロッと乳首とれちゃったら、もう飲めないわよぅ!」
彼の手のひらでこねられて、まん丸。
コロコロと胸から、パチンコ玉みたいに転がっていきそうだった。

本質…

2004年12月7日 生きるために
写真を撮るのも、ピアノを弾くのも
突き詰めれば、同じ顔になる。
野菜を売るのも、
アフリカで狩りをするのも同じこと。

わたしは彼が、
パークハイアットのスウィートに泊まれることをプンプン鼻にかけるより、
大学時代に苦学せざる得なくなって、アーケード街で桃を売ったり
食べ慣れたとんかつ屋で空腹を満たし、
おばちゃんに励まされて仕事に励んでいた時代の話しが
とっても大好きなんだけど、、、。
どんなに力を帯びても、それを葬らないひとでいて欲しい。
わたしは、拳の写真が好きだ。
病に倒れた晩年、椅子に座り
絵を描き続けた。

たとえば、諭吉がプリントされた「紙」を
必要なだけ手に入れるために、まず、努力する。
そして「夢」を叶えたところで、どうなんだろう。
よぼよぼのおばあちゃんになって、どうなんだろう。
わたしは、最後まで表現し続ける「命」の意味を考える。
何が幸せなのか、流れる山ほどの人生を考える。
ISBN:4094114254 文庫 土門 拳 小学館 2002/08 ¥830

お鮨

2004年12月7日 日常
今夜は、
寿司屋の「お鮨」をゴチになりました。
いつもの仲間に、うちの息子。
叙勲をもらった76歳の男性のお祝い。
奢りは、57歳の社長。社長は大変。

昨日の司会は、好評だった。午後から電池が切れたようにダメだったので、自分では50点ぐらいだったけれど。

今日は二人で、ツリーを飾った。息子が喜んだ。
父の話だと、母の容態が、いくらかいいらしい。
わたしも喜んだ。

12月5日の日記

2004年12月5日 趣味
今日は一日イベントの司会で、
カミカミ。疲れました。
目標の1,500人入ったかな。

外に出たら、ひどい風模様。
わたしたちも軽い風邪模様。
一日家で留守番していた息子と約束してたので、パパパと温泉行って来ます。
とうとう、核心に触れた。
「考えてみる。」って、
苦しそうだったけど
お互いの幸せを考えたら
こうなって、当たり前。恐れるなかれ。

あれは、自分で自分を何者と決め込んでBやらC級に振舞っている。
結果良カラ〜ン!と嘆いている。
無自覚な意識って、紙一重でも正確に働く。我を導く。

自分を下げる人は、相手のことも必ず下げるから
プライベートなら傍にいたくないもの。
長い人間関係を結ぶ気にならない。

捨てれるものは、捨てたい。残す幸せは、数少なくていい。

言葉の花束

2004年12月3日 日常
特殊な仕事を頼まれても断らないから
名前が上がって、評価は免れない。
ひとつ終われば、電話が鳴る。
「もっと、使いたい。」
「一点だけ、不満があった。」
「ありがとうございますぅ。」
どんどん、好きなように使ってください。

きのう。
「あれ、子供みたいに目が青い。澄んでるわ。その年で、凄いわね。」
と、58歳の女性に瞳を覗き込まれた。
「はぁ。」
この白目は、水色に見えるから。

おととい。
「お、やっと娘抜けしたなぁ。ずいぶん心配したぁ。ははは。」
「あははは。」
昔々、お世話になった67歳の男性が笑顔で声をかけていった。
そして、72歳の男性にラブレターをもらた。
この街に、「父」や「ボーイフレンド」を名乗る男性が多い。

しかし、何かしら他人は言葉の花束をくれるもの。
奇抜なだけに、社交辞令はない。多少、辛辣でも幸せを感じる。

この頃褒められても、もう、ワクワクふわふわしない。
口は反応しても、気持ちは淡々としている。

これは、年かな。がんばると、ガチガチ肩が凝るし、、、。
ふううう。

夏子の冒険

2004年12月1日 読書
初めて、「三島」を読んだ高校一年の夏。
この一冊で、手を伸ばしたくない金閣寺の
イメージを、すっかり払拭して虜になった。
彼の中を泳ぎ続けた。
痛快で爽快な海にいざなう、彼の目に憧れ続けた。
ISBN:4041212065 文庫 三島 由紀夫 角川書店 1960/04 ¥357

母の手紙<2>

2004年11月28日
おととい、入院する母から
二通目の手紙が届いた。

一週間で、また体重が3.5キロ落ち
減りが留まることがなく
たくさんの髪が毎日抜け始めた、という。

このまま病院から出ることができず、三歳の孫が中学生になる姿も見れず
春までに逝くんじゃないか、と思えて三日三晩涙が止まらない、ともあり
読んで胸が痛んだ。

不安に襲われて、涙を流しながら激しく弱く殴り書きしたような二枚の手紙は
「それなら、いっそのこと一切の食事を摂らない。」とまで書いてあった。
そんな彼女の極端な態度を、病気になる前はいつも怒っていたのだが
これからは受け入れて決して口に出さない、と腹を決めた。

さっき、病院に行き母を励まし、長く抱き締めた。

急激に痩せた身体の、ゴツゴツとした背骨の感触に目頭が熱くなった。
いろいろ話しかけているうち、
わたしはボロボロと大きな涙をこぼし、白いお布団に重なる透明な染みを見つめ、
言葉に詰まった。

10月から「最後に母と抱き合ったのは、いつだったろう、、、。」と、考えていた。

23歳の二月、両親に黙ってヨーロッパに一ヶ月家出をし帰国したとき、
家に入るなり、母が一目散に抱きついてきたことは覚えている。

他人にできて、わたしにできないことがたくさんあるけれど。

わたしも彼女も、お墓に入れば二度と抱き合えない。
可能な限り、母に、この手で温かく触れたい。
わたしたちを抱き上げ見つめ、
二度とない、ふたつとない愛情を織り続けたひとだから。
この「カドケシ」という
消しゴムのデザインを見たとき

世の中には、
賢いひとがいるもんだ、と
しきりに感心したのだが

いざ使ってみると、角がないぶん
やっぱり柔らかくて、フニャフニャして使いにくい。

わたしのカドも丁度良く取って欲しい、、、なんて
ふと、思うわけだけど。

ふにゃふにゃしたら、自分らしく歩けなくなっちゃうし、ね。

NO NEED

2004年11月25日 日常
彼が名前を叫ぶのは
わたしを必要とする理由があるから。
忘れないのは、意味があるから。

あの人を忘れられないのは、満たされるものがあるから。
あったから。有無を言わさず、肝心なところに触るから。
極楽の至福も、ひりひりとする激しい痛みも、
触れるひとは、滅多にいないと知ったから。
もう、二度と手に入らないから。大切だから。
無理なんて、ちっとも感じない。

忘れたい、忘れられることができるなら、その逆。
心に無理が生じるわけで。NO NEED!
誰だって何でも、
狙いが定まったからといって
急にできるわけじゃない。

青い鳥を見つけることが、
わたしやあなたのスタートではない。

はじまりと終わり、なんてない。いつだって一瞬一瞬が、自分のはじまりだから。

今は波に乗っている、という手応えが感じられなくても、わかり易い相手が見えなくても
やれることが、この手にたくさんある。その手を待っている。
条件を読めば、何だってできる。どんな風にも、歩ける。
刻一刻、もう、ずっと始まっている。

わたしの肩に、青い鳥が乗っている。
この手は強く、林檎を握り過ぎて、、、。

そう、歩き続けるあなたの肩にも青い鳥が。もう、ずっと前からそこにいるのに。

ただ、わたしたちは気がつけないだけで。

Cube Puzzle

2004年11月24日 生きるために
物事は、キューブのように多面に亘る。

ひとつのことでも、天と地がある。
右と左で、光の当たり方も違うのだ。
一方から平面的に捉えては、いけない。

これだけの人間が生きていれば、真実は、ひとつになるわけがない。
 
考え方には、コツがある。
話し方、運び方全てが変わって来る。

また、点で見るよりラインを見ること。
線でキューブをつなぐこと。
接点を知ること。

お月さま

2004年11月23日 日常
午後四時の、高速道路だった。
眺めた空は少し雲が多かったが
ヨーロッパで見るような美しさがあり
白く眩しかった。
向こうの空は、もっと青くて低いなぁ、、、
と、見渡していたら
白い月が、東にぶら下がっていた。

「見てごらん、お月さまよ。」
son「ママァ、僕たちについて来るぅ。ほらぁ。」
「あら、ほんと。」
son「どうしてぇ。どうして、ついて来るのぉ。」
「きっと、淋しいのよ。」
son「淋しいの?」
「お空に、ひとつだからね。ほんとは周りに星がいるんだけど、彼には見えない。」
son「見て。お月さま、笑ってるよぉ。」
「なら、大丈夫よ。」

JAZZとクラッシックが大好きな母に、新しいCDプレイヤーを届けた。
一昨年の忘年会でもらったものを置いておいたのだが、音が出なくなった。

「先生。あれ、○○先生でしたか。」と、看護婦さんに声をかけられた。
ここの小児科関係に似ている人がいるらしい。
先日も、他の病院で間違えられた。

ほんとに似ているのかしら、、、。

考えていた帰りの高速で、
病室の棚の上にローデンストックのサングラスを、うっかり忘れたことに気付いた。

ISBN:462060531X 大型本 羽賀 康夫 毎日新聞社 1997/07 ¥2,940

Tu es belle

2004年11月23日 日常
「何か、一生懸命にやってる
少女のような顔してるね。」と
NY社長が、言った。    
「恥ずかしいから、やめて。」
「いいじゃない。」

18歳、デートで渋谷を歩いてるとき
突然、頭をよしよしと子供のように撫でられた。
「似てるよね、ラナとかシータとか。」
通り過ぎた映画館の看板は、天空の城ラピュタだった。
「目の中に、星ないよ、、、。」

高校の寮の食堂で
「おまえって、あれだ。ほら、レオ。」
「不良のウルトラマン?」
「ううん、白いライオンの。ジャングル大帝のほう。」
「、、、。」

NHK朝の連ドラのヒロインと被らせる年輩も多い。
どれもこれもに顔が似ていたら、何だか大変な化け物だと思うので
真撃な姿が似ている、ということで理解する。

嬉しいことに、子供を産んでから「ますます綺麗になった。」という声がかかる。

15年前の冬の夜。

「おまえは、どんどん綺麗になる。俺には、わかるよ。年を取って、どんどん、どんどん綺麗になってく。あああ、、、。」
別れを切り出したわたしに、溜め息をつきながら遠くを見つめた年上のひと。

あの日から
わたしに魔法をかけたのか、
わたしを見つめる者に一瞬の魔法をかけるのか。
彼の言葉を、ふと思い出す。

gSBN:4860909860 − トライエックス 2003/04/01 ¥1,113

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