金のわらじ

2006年10月15日 お仕事
竹筒をポン!と切ったコップに注いだ日本酒を
お茶のように飲む80歳代のおじいさんたちの手解きで
藁で縄を綯って、わらじを編んだ。スリッパを編んだ。
「うまい、うまいなぁ。」と褒めながら聞く
彼らの少年時代の昔話が楽しくて面白くて、
気がついたら6時間も経っていた。もっと藁を編みたかった。
農村に継がれる昔ながらの手仕事を知りたかった。

アロマの火

2006年10月12日 恋愛
離婚後の恋愛における出逢いは、
各界の著名なスペシャリストが含まれ結果的に派手だった。
亡くなった母に言わせれば『みんな、ずいぶん物好き』で『好奇心の塊』。しかし、どれも必要な恋だった、と思う。
いろいろあって、やっと落ち着いて来て、アロマの中に燃える優しい火のように、ゆらゆらと内面が細く燃えているような気分。自分の内面と生活の向上、充実を求めて、今は今で毎日わくわくしている。それでも、また。ある日突然。火が燃え盛るように恋に落ちてしまうのかもしれない。その時は、もっと面白い恋がしたい。精神的なものをゆるゆる楽しみたいと思う。寂しさが抜けたつもりでも、相手には幸せに対し性急で衝動的な思いが駆け巡った。20代の延長にあった日々を抜け、年を重ねている実感が湧いて来た。

華道

2006年10月12日 趣味
来週から『お花』を習うことにして申し込んだ。
ああ、とても楽しみ。
たったの2回習って、11月の文化祭に出品しなさい、だって。
ハイ、わかりました!

細木数子

2006年10月12日 お仕事
雇われ編集長を務めているペーパーがあって
辛口の10月号は2件のクレームがついたが評価も高かった。
罵声を放った危なっかしい年上の彼女は、老舗の女将。。。
久米宏さんが売りだったニュースステーションが抱えた
苦渋が軽くよぎる。スタイルを貫くべきだという声。

激高した相手に対し
細木数子さんのようにズバリは言えないのだが
『あの人が悪いから上手くいかない』とか
『政治が悪いから幸せな生活が送れない』というのでは、
ちっとも根幹の問題が解決されないんだと思う。

いま目に付いたことや目先のことで話すのでなく
まず、本来、この仕事の目的は何なのか、
人はどうあるべきなのか、という本質を見逃さないことが、とても大事。
相手の立場に立って考えるにも、いくつもラインがある。
捉えている本質が違うなら、言葉が通じない。

政治が良くなった所で幸せに暮らせるほど人間の能力は甘くない。

この国には豊富に物が溢れて
幸運なことに、明日のパンが簡単に買える時代に生まれ落ちた。
あの国のようにベッドの中で銃撃戦や核爆発の恐怖を聞かない。
大なり小なり生き方が選べるのだから、ぶぅぶぅ人や政治のせいにしないで
しっかりした自分の尺度で、すっきりと自分の責任で生きてみたらどうだろう。
。。。所詮、ガーガー文句言いたい人にこんな話は無意味だな。

仕事絡みで出逢う面々も、急に日本や各県を代表する顔になって来ていて
自分が取り成すバランスが気になっている。よーく、考えたい。よーく、考えよう。

写楽

2006年10月11日 生きるために
中学生の頃は写楽の絵と色に憧れて真似して書いた。
好きな木は柳、桜、竹。”平安時代からタイムスリップ”と
高校の担任に囁かれたほど、理由なく古い日本に憧れた。
最近、強い再加熱ぶり。何年ぶり?約20年ぶり。
数種の和手拭いでブラウス縫って着てみたい。
習字も習い直したいし、お花もやりたい。
時間とお金、どうすっぺ。

柄足袋

2006年10月11日 ショッピング
下駄も5、6足あるので
足袋ソックスや柄足袋にはまっている。
楽しい。鼻緒の色が映えるように合わせる。

boyfriends

2006年10月11日 恋愛
昔々付き合っていた「彼のおかあさん」にばったり会った。
20代の当時は、二人で彼女に叱られたり可愛がられたりした。
土壇場で、わたしたちは簡単に別れてしまい
見守っていた大人たちには笑われただろうに
昨日は10年ぶりぐらいに会ったんだろうか。
ずいぶん丁寧な挨拶があって満面の笑顔で話しかけられて驚いた。「ふん!」なんて態度だったら、やっぱり痛みを覚えただろうな。

中村外二工務店

2006年10月10日 お仕事
竹を内装外装に上手く取り入れた家屋もいい。
中村外二工務店の匠仕事が良く特集されているが
あの漆を塗ったような暗めの細い竹の天井が
とても美しい。現場見学に行きたいほど。

日本の竹

2006年10月10日 お仕事
由布院のショップ、ギャラリー、お風呂、トイレ、
宿泊施設などで見かけた日本製らしき竹製品。
値段は高かったが、とても美しかった。
帰って来て本屋さんで調べると
別府が有名な職人のいる産地らしい。
中学生の頃から青々とした春の竹林と雪を被った美しい竹林が好きだった。山を買ったら竹を植えたい。

阿部内閣

2006年10月4日 日常
新聞で見かける閣僚写真。こんなイメージ。
血統違いのワンちゃんたち。ライオンもネコもいない。

俵屋の不思議

2006年10月4日 お仕事
一泊10万円はするという京都の職人の手仕事が創り上げる空間。俵屋。一緒に本物へ行こうと、もうすぐ還暦を迎える友人と盛り上がっている。作家の彼女とは考え方、感性、テンションがぴったり。ツーと言えばカーと来る。気が合う。日本の本物を見聞き、体験しに東奔西走するなら貯金下ろさなくっちゃ無理。いいコートが買える、と思うと財布の紐がギュッと締まってダメ。

grind

2006年10月3日 生きるために
気持ちがずいぶん吹っ切れた。本当に良かった。
先日の長い休暇が、とてもいい時間になっている。
日々目の前で勃発する深刻なトラブルは相変わらずだけど
それさえこれからの良い刺激になるほど、自分の根っこは明るくて元気でマイペースでいい感じ。状況を読むいい余白、余裕を保てている。もっと落ち着いて楽しめそう。どんどん決断できそうな。脳に情報が欲しい。嬉しい。ああ、ハッピィだ。

SWEETS

2006年10月2日 お仕事
仕事で暴力的な試食会。MT含めて7時間。
一気に血糖値が上がったのか、頭がクラクラ。
パスタ5種類。ピザ2種類。
スウィーツ3種類。ドリンク5種類。
カクテル4種類。死んだ。カクテル飲んだので車で帰れず。
お客さまを満足させるメニュー作りは、とても大変。
でも、なかなかオリジナルが多く辺りを見渡せば
頑張っているなぁ、と本当は思う。
すぐに鼻高々、強気で出て来るため言わないんだけども。
竹垣で丸く囲った敷地。
湯の坪側の小さな林を歩くアプローチ。
左手に茶房。右手に山里料理「葡萄屋」。
辰巳芳子先生の「いのちのスープ」が味わえる。絶品。
正面は本物にこだわる暮らしの食器類が買える「由布院市」。
宿泊以外のお客様も気軽に立ち寄れる開かれた空間。
由布院「玉の湯」。最高。極上の宿。

山荘無量塔

2006年9月28日 趣味
自分のことをセンスが悪くない、と思って
生きて来たわたしは、由布院・山荘無量塔に入って
『参りました。すみません。』と頭を下げ小さく呟いた。
旅館当主は、世界の良い時代・手仕事・美しさを知っている。
日本の職人の良い本物を知っている。見せたい、伝えたい、遺したい手仕事が詰まっているような設え。美術館のアルテジオも隣接。一見の価値あり。おススメの場所。です。

チョコレート

2006年9月28日 お仕事
山荘無量塔で食べたチョコレートの盛り合わせ。
3個で600円。700円の珈琲もいまひとつ。安くも高くもない。
せっかくのオレンジ風味の生チョコボール。品質は良さげだったのに温度が問題なのか、あまり美味しく感じなかった。
白い制服を着た接客のボーイさんの動きと表情も硬過ぎるのは
旅館当主のコンセプトに合っていない気もしたりして。
ヨーロッパの一切れ400円の絶品チョコや珈琲専門店の極上の一杯を彼らは知らないだろう。店の雰囲気に甘んじないで、プライド持って出して欲しいな。

バックミラー

2006年9月28日 日常
死んだ母がわたしたちを車の後部座席に乗せて
川沿いの長い細い道をバックしていた。
彼女の車の免許は日本の女性ドライバー1号から数えると
確か15番目か30番目だと、時々自慢げに話したし
見た目にも、それなりに慣れた運転を見せたものだった。
バックする車は壁にぶつかりそうになり、わたしは声を上げた。母はギリギリでハンドルを切った。「おかあさん!何やってんのよ!?」
どんな声も聞こえない、耳に入らないみたいだった。意思さえ感じなかった。
彼女はただアクセルだけを踏み込み、車は唸り声を上げ、猛スピードでバックしていった。わたしが前に飛び込んで力づくでハンドルを奪いブレーキを踏んで間に合うのか、任せられるか母の形相を見つめた。そこで目が覚めた。心臓がバクバクしていた。
母が病室で一緒に死んで欲しがったことを思い出した。

カブトムシ

2006年9月28日 こども
2ヶ月前に飼い始めた2匹のカブトムシは、
旅行に出た次の日
「クロカブトが死んだ。」と、かけた電話口で父が話した。
それから10日、茶色カブトがまだ生きている。
人肌にもずいぶん寒くなって来ているので
今日は夕方工務店へ走って行って、
大鋸屑をもらって虫箱に敷いた。カブトは逃げ回った。
大好物のバナナを買って来てスライスして入れた。
余命幾許もない様子なのにキィキィ大きな声で鳴く。
必死にバナナに喰らいついている。
家族みんなで見守る、黒い塊。小さな夏の命。
由布院の風は、とても気持ちが良かった。
台風の足跡が残った田んぼにはコンバインを使えず
手刈りが辛いのか、農家のお嫁さんが立ち上がって
腰を叩き、顔を顰めて後ろに仰け反り伸ばしていた。
日本を代表する宿、亀の井別荘に宿泊した。
夜の小さなSPレコード鑑賞会。黒光りする調度品。
クラシックで清潔で文化的で、コクのある時間を感じた。
とても素敵だった。一泊3万5千円。全然、惜しくない。
ISBN:4000023551 単行本 中谷 健太郎 岩波書店 2006/02 ¥1,890
ひとは、傷つきやすい。
組織を背負う社長だろうが、
国のスパイだろうが、何だろうが。
ひとは、ちょっとした事で傷つき
引き摺り、殻を固めている。
風が吹くように触れる笑顔に励まされ
態度の変わらぬ人を見つけ愛するようになる。
もしくは、自分を理解して受け止めてくれる
変わらぬ強い関係を求めて彼らは吠えているのか。

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