現実の世界ではこの一年、
担当したカフェとギャラリーが努力の割りに報われず、
良い光を見ていない。
午前三時半、深みにはまって商品開発を考え続けることが
苦しくなって、朝方、吐くように夢から目覚めた。
最悪の気分だった。
どっぷり悪いパターンにはまって、
このままじゃ発狂しそうだな、まずい、と思った。
冷たい水を飲んで深呼吸。
仕事に関係のないファッション誌を眺めながら眠っていた。
目が覚めたらタイムアウト、遅刻ぎりぎりまで寝過ごしていた。
急いでパジャマを脱ぎながら、朝方すぐ眠ってしまったことにホッとした。
”屋久島か奄美大島にでも潜伏して脳を洗浄したいな”と、思った。
トラブルに対しキャパや弾力を失い、弱っている気がした。

子供の頃からのこと。
のめり込むと、夢の中でもエンドレス
脳の興奮や思考が途切れず、
続きの試合や仕事をバリバリしている。
この頃、これが疲れる。
どうしたら上手く勝てるのか、問題を解決できるのか
原因を考えながら、ねちねちと試行錯誤を繰り返し
取り掛かっているゲームや仕事を片付けていく。
夢の世界では、自分の裁量で当たって一度も負けていない。夢の体験と現実の境がないことに気が付いたのは三十代になってからだった。

冬の贅肉をまとった身体が、ようやくようやく締まって来た。
お肌もつるつる♪になった。よかたー。
落ち始めるのが、例年より一ヶ月ぐらい遅い。
そう言えば、この2、3週間は自然とお酒を飲んでいない。
冬から長引いた輸入チーズと赤ワインの晩酌をやめて
どうにか戻り出したみたい。この年齢で晩酌はマストでぶ。
夏のタイトスカートを穿くように、このままいこうーっと！

デッドマンズチェスト。
来年5月公開分の前編、という感じで終った。
せっかくの大掛かりなアクションは、
もっとスロウにした方が見応えがあったんじゃないかな。
ジョニーにも一編通りの下種なキャプテン顔じゃなく、
もっともっと色んな表情を出して演じて欲しかった。
あちこち笑ったんだけれど
凄く面白いかな、と思ってたので期待ほどでもなく少々残念。

ママ。
子供を橋から突き落とすなよ。
物心ついた小さな女の子たちの悲嘆に暮れただろう
一瞬の意識を思うと、哀れで、不憫で泣けて来る。

申し訳ないけど、
何か不幸で子供を殺めるくらいなら
自分だけ行けばいいじゃないか。

何だか無性に不幸を感じ続けのは、
あなたの、その、『誰か』と比べて劣ると思う幸福観や疎外感で
外に原因を求める意識だけ。
ママたち。
そんなに重くて苦しいなら
全部置いて、どこでも好きなところへ逃げればいいじゃないか。
子供の命に走るな求めるな。

今朝の朝刊。
北朝鮮国家ぐるみの組織関与、覚せい剤を大量に密輸。
日本に大きな需要があって、
覚せい剤を捌いて、お金を山ほど儲ける。
そういう実体があるからだろう、と思いながら読んだ。
知らない世界だけれど、本質は日本の需要が問題だと思う。

昔々、学生で東京に住んでいたとき
バイト先の居酒屋に
中流を気取る男女のサーファーグループが、常連で朝まで飲みに来ていた。
実際、東電の顔になっている父親、画廊経営、売れている寿司屋の息子もいて
何人かは本当にお金に苦労のない様子で、後は普通の家庭の息子や娘に見えた。
「明日は朝焼けの九十九里浜、一緒に行かない？」
「今夜は、出発まで誰々の家に集まるんだけど来ない？」などと
その中の何人かが背の高いわたしを気に入り、事ある毎に誘って来た。
実際は、空気が合わなくて仲良くなることはなかったけれど
その誘い言葉の中に一度、
「実はね、今夜は魅力的なマリファナを吸うんだ。」と、
一番知的に見える男の子が興奮を隠せない様子で囁いたことがあった。
明るい王道を好む性質から心が動かなかったけど
好奇心からか、こんなに沢山の年頃の男女が誘い合って
キャーキャーお酒の後にマリファナパーティーか。
誰彼構わず犬猫のようになってキスやセックスをしちゃうの？みんな？と
サーファーもどきの飢えを満たす軟派なスタイルに驚いたものだった。

あの子達も、今は落ち着いて暮らしているだろうはず。
コントロールできなかった過去の自分を抱く人の方が、
子供を理解する親になっているかもしれない。
過去はどうであれ、長く生きる以上、経験を生かすことがとても大事で。

卵管造影剤検査は、とても辛かった。
処置室で、まず痛み止めの注射がお尻に打たれた。
10分後吐き気がして血圧が下がったのか、話し辛くなった。
下に落ちないように子宮で膨らませた管が、
生理痛似た痛みを激しく引き起こして腰が痛んだ。
歩けず、レントゲン室へ車椅子で移動後、その看護師がテレビを設置。道路工事をするような格好になったドクターが待っていた。

撮影台に横たわって画面を見つめていると
細い卵管にサラダ油に似た白い造影剤がどんどん流し込まれていった。
同時に、どんどん痛みが強まった。
me「ぅぅ、痛ぁい。痛いの、とても。」
Dr「もう少しだからね。大丈夫？」
看護師がわたしの両手を握った。
足を開いての、ドクターがそっちで何かしていて、この構図の下腹部の激しい痛みは
まるで、赤ちゃんが生まれて来るときの分娩台の雰囲気だった。

終った瞬間、管が抜けて全く痛みは消えた。
もう、話すことも歩くことも何もできない感じから、
何でもできそうな、いつもの気持ちになって安心した。ちゃんと帰れそうだった。
Dr「結果は思ったほど悪くなかった。鬼のように入れてごめんね。
もうすぐ終わるなんて、嘘もついた。少し休んでく？」
me「ううん、大丈夫。帰れます。婦人科の診察って不安で、複雑な気持ちになるんだけど、先生のやさしい言葉かけはリラックスできる。」
Dr「まだ、不安そうだけど。」
me「ううん、満足。ありがとうございました。失礼します。」
彼は、他の医者のように擦れていない。いつも反応が新鮮で素朴。
何かスタイルを決めているのか、友人のようで等身大に優しくできるところがいい。
数少ないDrに、このまま最後まで頑張って欲しいな、と思い
いつも変わらぬ彼の態度を褒めたいな、と思った。
そのままおじいさんまで真っ直ぐいけぇー♪

ここのところ担当カフェの取材や校正が重なり、
朝から自宅の電話が鳴って、病院の予約時間に遅れた。
売り上げ上位で書店店頭に並ぶ、有名雑誌ばかり続いて
全く気が抜けない。だって、しっかり載せて頂かないと、ね。
6月に取材担当者の大きなオミットから、お鉢が回って来た。
わたしの本分が捗らない。山のように宿題を背負ってばかり。
この仕事あなたのよ、ほら、頑張って！と
集まって来る仕事から冷たく逃れない性分が悩みの種。

数年前に賞を受賞して新聞に出ていた2万円の鞄。
これがきっかけでエコアス馬路村を知り
関心を抱くようになった。
馬路村はなかなかイメージ売りが上手で、ファンが多い。
一度仲間で伺って、向こうの地元の方とゆっくりお酒が飲んでみたい。本気です。よろしくお願いします。ぺこり。

エコアス馬路村の間伐材を使った四千円のザブトン。
中身は綿の代わりにコルク材が入っている。
何年持つのか、メンテナンスができるのかが
わからないけれど興味があって購入予定の一品。
これを見て地元の森林組合にザブトンを依頼したら、
千円の小さなサイズのスノコが出現。えぇ、ちがーう。
これがイメージなんだけど。。。と馬路村のHPを見せたら
「うちじゃ無理！プレスできる機械もノウハウもなくて無理ッす！」とのことだった。
ああ、先に見せるべきだった。

今日は、5月からダメ出しダメ出しで試作を繰り返して来た
カフェの夏メニューの最終確認の試食だった。
ランチはパスタ3種類とスープカリー。
スウィーツはケーキ4種類と白玉入りのゼリー2種類。
本来は7月1日にスタート予定が2週間遅れ。
それも結局、大先生の根本を揺るがすダメ出しの大花火が連発。「商品開発は、そんな簡単なものじゃないよ。」
もはや夏盛りの稼ぎ時。。。お客さまが次々入って来ている。
ミーティングは満腹で苦しく、ぶっ倒れそうだった。
血糖値もグン！と上がった感じで、本当に階段から転げそうだった。

知人が講演会を行ったので
小さな花束を買おう、と会場近くの花屋に立ち寄った。

「黄色を基調に夏らしく爽やかな感じでお願いします。」
と、店主に話したら彼は向日葵を選んだ。
添えたシダのような葉が向日葵に合わなかったのだが
手際良くまとめたので黙っていた。

ところが、ラッピングで和紙とビニールを巻いた途端
横に平べったく、溶けたアイスのように潰れてしまった。

「これで、いかがでしょうか。」
「申し訳ないけど、もう少し立体的にならないでしょうか。」
「なかなか難しいんですよ。」
「けっこう難しいんですね。」

まぁ、わたしはお金を払うわけで
難しい、とプロに泣かれても
大勢の人前で渡すんだからまともなものが欲しい。

何度かやり直すうちに上手くでき上がったので
「いいですね。」
と、貰い受けようとしたら
花が二つ折れて床にポトンポトンと落ちた。
店主の彼は慌てるどころか、怒り出して花束をぶん投げた。
そこで奥さんが呼ばれ、交代。一から作り直し。
待つこと45分、一時間半の講演会はもう酣だった。

花屋なのに、ガランと店が寂しいのも納得。
単純な自営の客商売なのにカッカ、カッカと腹を立て
仕事をぶん投げては実を結ばない。
花屋のおじさんの長い人生が透けて見える気がした。

保育園の七夕の短冊に
「剣がたくさん欲しい」と書いてあった。

薩摩焼酎五番隊。25度。濃ゆい味。
生ビール会で飲み過ぎて、へべれけ。
あらゆる神経麻痺。だめ。よろよろ。
親類に預けた息子をタクシーでお迎え。彼びっくり。
うわわ、吐きそう。

昨日は東京在住マスコミ関係者、
口込みで評判の人気レストラン関係者の短い接待。
今日は20歳年上の地元社長兼編集長ら客人二名の接待に追われ、鋭い指摘をたくさん受けていた。
やっぱり、プロは目線がいい。
また、人脈もあり専門的な語録や話題が豊富。楽しかった。
話した内容を考えてみると、かなりの刺激に。
箪笥の引き出しに風が送り込まれた感じ。

サッカーが断然面白くなった。
ひとりひとり選手の妙技はもとより、
どのチームも力を思い切り出し切って
接戦が続くので目が離せない。
申し訳ないけど、これなら日本は初戦負けて当たり前かな
という気持ちになって来る。
FIFAとは何だろう、と思ったら
「国際サッカー連盟」（フランス語）の略だった。

いつも立ち読みで済ませていた
風土社の雑誌「チルチンびと」を初めて購入。
今号はしっくりぴったりすっぽりしっぽり、はまって。
http://www.fudosha.com/new.html
”チルチン”の名前の由来は、アメリカ・アリゾナ州に
居留するナバホ族からで、「住まいは生き方」と掲げる
理念やコンセプトは理解するものの、いまいち、つながらない。
日本の風土や文化を取り上げる記事の焦点がいいのに、
どうも、雑誌の名前がピンと来なくて買わないでしまう。
チルチンが馴染まないのは、わたしだけかな？

ただ、言われたとおり真面目にセオリーを踏んでいても
可もなく不可もなし、時間ばかり喰って事態が好転しない。
状況によっては大胆な判断や行動を取らないと、
組織力はつかないし、機動力も上がらず全く締りがない。
事業の輪郭が曖昧になる。

冷たい気持ちがないと、仕事がやり抜けない。
飴と鞭が効くのは信頼関係があってこそ。
可愛そうだ、と思いながらも匙加減。
同じ弱音は吐けないし。
それを簡単に肯定も否定もできないし。
支えている持分や耐えていることが違う。

「喉はね、人の身体の中でもっとも魂に近いところなの。」だって、読売新聞のインタビューに答えた彼女。
なるへそ。
もっとも生命力を感じるのは心臓ではなくてエネルギー変換をする「腸」かな、私が考えた場合。
この頃、走るとお腹と腰が痛んで嫌な感じ。