イケメン社長に会った。
贈った胡蝶蘭、思ったより小さかった。
がんばれぇ、と彼は言った。
ありがとう、とことん気持ちを削いでみる。
どうしたいのか、まず、どれを実現するのか。
タイムリミット、時間を切って。
ああ、もっとしなやかでいたい。
卒が無くマイペースで。

完熟トマトが半額だったので
チキントマトカリーを夕食に食べた。
セロリのみじん切りがぴったんこの相性だった。

今は二枚しかないこの小花束が散るカレー皿
もう何年だろう
小学校の高学年の頃から使っている　　約30年か
おかあさんが買って来た夜にニッコリとカレーを出して、
え！このお皿どうしたの？って食卓に衝撃が走って
みんな喜んで家族のお気に入りだったな

洗いながら、そう思ってまじまじと見つめた。
母は、ケーキを焼きセーターを編みワンピースを縫い
家庭を家族を夢中で照らした。
悪を裁く女検事になりたかった、ともくもくと働いた。

突然、59歳で退職して10キロ太った。
テレビばかり見て安穏としていた。
ココロもカラダも、ぜんまいが切れて動けなかった。
その後、61歳でリュウマチになって
リンパ腫で64歳で他界した。
頭がいいのに富士山ができるぐらい心配ばかりする人だった。
無謀な心配は「病気だ」と思った。

悪い娘は、おかあさん、燃え尽きちゃって何なのよ、と思う。
だって、愚娘は
家庭も、夫も、恋人も、子供を切り離しても、ああ幸せだ、と思える女でいたい。

父が三年後、この家を売りに出すと今朝七時のこと。
堰を切ったように、突如、穏やかな光に包まれた朝食の
最中に話し出した。途端にサラダの味がしなくなった。

ふん。わたしは父性の低い「この男」にほとほと呆れ、
本気で腹を立て始めた。あんたは一体誰だ、許せないな。
いつだって自分が一番可愛い判断ばかりじゃないか。
天国のお母さん、
自分の家を手放すって考えると悲しい気持ちでいっぱいだね。

子供の頃からいろいろあって振り回されて来たけど、
いつだって我慢して流して来た。小うるさくて純粋な父が好きだった。
でも、自分が親になって小さな息子がいて不安定な環境は好くない。好まない。

お父さん、ご自由に。静かに決別させてもらうよ。

本気で腹を立てると、誰にも話さない。話せない。
冷酷になって顔に出ない。
その命の看取りへの思いは一切捨てさせてもらうよ。
お父さん、のびのびと、お元気で長生きしてね。

わたしの血が代々流れ続け、好い生活が営まれるような
温かいこだわりの心地よい古民家が欲しいな。
お父さん、わたしの夢は四世代同居の”脈々の、連綿とした長い生”なんだよ。
しつこいババァになって生まれた思いをギリギリまでしっかり伝えたいんだよ。
「お母さん、貯金してお金いっぱい貯めよう。僕のお金も使ってぇ♪」
話の一部始終を聞いていた小学1年の息子が、
こっそりと呟き、ワクワクした目を細めてニッコリと微笑んだ。

今日は着物で美容院へ行こうと思う。
彼は女性誌によく出る青山の有名なカリスマ美容師。
ボブを更に短くするんだけど、和服OKに切って欲しい。
着付けをゆうべ二回練習したが帯が曲がって大変だった。
グチャグチャやっていたら、着物までグシャっとして！
ひとりで着るってなかなか容易でない。

毎晩、ひどく眠い。眠気が強い。何でだろう？

この10年美しい脳外科医の奥さまと友人だった。
久しぶりに食事に出ようと電話をしたら声がスロウ過ぎておかしかった、、、。
驚いた。そんな気だるい声は、尋常じゃないですよ。
She「この頃、心地よく生活しているの。いろんな約束を入れないで。」
Me「そうですか、じゃあ、時々手紙を書きますね。体調はいかがですか？」
She「あまり良くない。」
気になっていたので話せてOK。でも、彼女の生命力はパワーダウンしていた、、、。
友人として、このままならバランスが取れないだろう、と思った。、、、残念だな。
今年55歳か、、、ハッとするほど美しくてポジティブで大好きだったんだけど。
人生の喜び悲しみの道を進むと共に、人は変わる。
変わらない関係を維持できる人との縁を実感し、噛み締める瞬間。

真面目に真剣に考えるから、発展する。
真面目に真剣にやるから、絶妙な「間合い」を知る。
真面目に真剣に求めるから、一流に魅かれ、出逢う。
若いときに頑張り抜かなかった人は、
年を重ねて大きなポストについたときに采配を振れない。
流れとタイミングと人間と物事を見抜く『弦』を持たない。
先を走る、人々を背負う、二段上がり三段下がりできる
脚力のための『我慢』を知らない。、、、会話にならない。
次のエネルギーのための『放電』『充電』すら思いつかない。
『我慢』を知らないから長い『痛み』の先にあるドでかい『喜び』を想像できない。
飛べよ、ジタバタやってないで。溜めに溜めて、思い切り遠くに飛んでみろよ。
本物の真面目は柳のように揺れ人が隠し持つ真面目を引き出す、引き寄せる力がある。
大きな可能性が立ち上がる、素晴らしい真の面の目の芽と根と。
自ら鎖を切って解放された人間の、最高の、爽快な笑顔S。LOVES。PEACES。

自分たちがしっかりしていれば
政治が悪くても、何も心配ないなと思える。
ただ、資金のことがあるのでうまく付き合いたい。
大小はあるものの家庭も恋愛も組織もコミュニティとして
同じじゃないかな。
日々こう生きる、と。到達点・目標はこうだ、と。
わたしたちは一期一会の高等な仲間だ、と。
自分が貫けるなら、たとえプラスマイナスがあっても
最小、ひとりの単位で心配することはない。そう思う。

今朝、夢の中で5年前に離婚したEX夫と
半信半疑ながらも一緒にセックスにトライしていて、
自分に、アアーッ！と驚いた。、、、信じられなかった。
でも、深い傷が癒えて本当に開放されたんだ、と理解した。
九ヶ月の遠距離恋愛から別居婚に挑んだ理由もあり
出逢ってから離婚までセックスのトータルが10〜15回。
その相性がひどく悪くひどい苦痛だったことから
育児から刻んだ離婚後の深いトラウマになり
息子の寝顔がEX夫に瓜二つだったので、授乳の際にずっと悪寒が走ったものだった。
何とも悲しい新米母だった。
それに一瞬でも、一度だけ彼の不誠実さ幼稚さに本物の殺意を抱いたことがあった。
自分の手にかけるのでなく、事故に遭って死んで欲しい、と正真正銘願ったのだ。
まさか、わたしの中にこんな自分が生まれるなんて。その冷たさに驚き、傷ついた。

なのに。ああ、、それにしてもようやく大らかになれたものだ。
何だか本当に幸せになれそうな気がする。

わたしは別にイイ女じゃないな。無理。なれないな。
何処行っても「人」がビッタリくっ付くし、目立って
子供の頃から老若男女に異常にもてて大変な目に遭ったので
多分強い吸引力があるんだけども、どっちかってぇぇぇと、
バリバリかっこ悪いところも隠さなくて親近感が湧く、
ドジな雌ピューマか、腹が減っているのに
シマウマや象と遊びこけじゃう雌ライオンで
ありのままで滅法もない大きな幸せを感じる、ってタイプ。
みんなが大嫌いだって叫ぶ孤独な人間に愛されるし
誰に対しても当たり前に隙を見せるし、気を遣わないから怒られるけど
周りに気前良く扱われて来て自分も気前がいいから、とにかく血と肉が充ち足りる。
見渡すと相当に滅茶苦茶なパイ揃いだけど、その分天秤の支柱みたいに強い。
イイ女ってわけじゃないけど、いつも特定プラス不特定多数の応援団がいてくれる。
出逢いという財産をどんどん築いて嵩が増して凄く重くなって
その苦しさでセンス、バランスが内面から磨かれて来ている実感があるので
「進化する猿」「面白い女」が限界とかりん。いけんいけん背負ってるっち。

ISBN:4041750024 文庫 大石 静 角川書店 2006/01/25 ￥460

今は何が勉強したいって
?日本の文化、歴史、言語、文学
?心理学
?経済・経営学
?空間・建築・インテリアデザイン・カメラ
これらを専門的に地球サイズで広義に
個人的に深く狭義に知りたいわけなんだけど
とにかく本でも学校でも「学ぶ」となれば「本物」を見極めて
自分にとって「一流の師」に出逢うことが大切なんだよね。
時間もお金も投資するなら、無駄にもったいないことしてらんないからね。
自分にとって退屈な、つまんない先生に会って付き合っても仕方ないもんね。
名前で学校選ぶんじゃなくて、この人に学びたいからここに入るっていうのがいいね。
紆余曲折があっても、そういうことだし、目的は人生に生かすために勉強するんであって、わたしの場合は知識学歴学校は目的じゃないのよね。
勉強に限らず、仕事も入れて人生全般そうだと思うんだけど
駄目な事も知らないと、いいことの意味や価値がわからないからね。
無駄に悪いことを何事も経験だなんて経験すると、一回でも記憶に残ってしまって
「朱に交われば、、、」を実感。物事に依るんだなぁ、と今は思うこともあるけど
無茶もしないと、その重さもわからないし、こうして語れないもんね。

地震の翌日、
『大丈夫か！？どうなってる、心配したぞ。』
と、フランスからメールがあった。ありがとう、きみ。

わたしは生きている。
ブラックペッパーを削った生マッシュルームとチーズをかじり
呑気に赤ワインを飲んで、未来を考えながら原稿を打っている。
ああ、本当に一寸先は闇だよね。天命。
何だかわたしね、「今までのこと、これからのこと」をじーっくりと考えたい気分なのよ。
しっかり充電したい。だけど、毎日とても眠い。春眠暁を覚えず、っかな。
ああ、くたびれた。

継母一家のもとで下僕のように働かされていた娘シンデレラは、魔法使いのおばあさんの魔法によって美しく着飾ってお城の舞踏会へ赴き、そこで王子とダンスを踊り、幸福の絶頂を味わう…。

完璧なんてあり得ない。
夢を持って努力することは人間の行為として素敵で
他人に目が走るより、自分を認め満足できることが大事。

ベッドの中で、お腹に嫌な重い鈍痛が続いた。
久しぶりの脳貧血、さっき血液がスッカリ引き潮。
唇が痺れ、意識が遠のき気を失いかけた。あああ、焦った。
あの一瞬の死の匂い、走り回ったら思考がまとまり出した。
神さま。まだ、のうのうと生かしておいてください。
寝顔の可愛い小さい息子が健気で、
まだまだ一緒にいたいんです。

昨春、痩せた体でカートで激しく遊ぶ
末期癌の若者がTVに出ていたのだが、
10月12日に亡くなっていたことを、この頃知った。
藤田憲一というIT社長だった。

わたしの母が亡くなる日、亡くなる前日も
脳は病室にある音に反応し、その思考は止まらず、
喉から言葉にならない音が漏れ続けた。
持って生まれた生命力を無視し、病気病理に命を飲まれていくように息が止まった。目の前で心臓が止まり、しばらくして看護師らにカラダを折り曲げられたときに顔を赤らめ、皺を寄せて、苦しそうな顔をした。
生体反応？痛いの？それがとても不思議だった。

自分を大事に豊かに生きて欲しかった。妻でも母でもそれをひとりで背負い込まず。

『黎明さん、リスカって何ですか？』
『お菓子屋さん、もしくはお菓子の名前。』
『もっと悪い意味はない？』
『待って。』
ググったら手首を切るリストカットだった。
死ぬつもりは無く、心の病気で手首を切ったらしい。
切った直後、親友の彼女にメールを入れたらしかった。
夫の愛を感じられない30代のお嫁さんで、会話をしない夫に手首を切って訴えた。
どんな育ち方をしたんだろう。自分のことが嫌い？でも、それでは解決しない。
とにかく表現の方法としても、強い愛を得る手段にはならないと思うわけで、
いちいち手首を切らないで済むように祈るばかり。

東京に住む祖母が2月で95歳になった。
2月末には自宅で意識がこん睡状態になったのよ、と
さっき叔母が電話で話していた。
本当は、出張で上京するので会う約束を確認していた。
遠い親類には心配かけないように、
いちいち細かい情報は流されない。
93、94歳と2年続けて飼い犬絡みで転んで
肩や大腿骨を骨折したことが大きかった。
動きがスロウになっても
三度の食事を自分で作っていたのに、突然何もできなくなった。
それがなければ、100歳まで生きたかもしれない。
人間なんて、そんなもので些事が大違いを生み出す。
おばあちゃん、もうすぐ会いに行くよ。

美しいものに惹かれる、物を必要とする高尚な物体。
鳥が、金魚が、蟻が生きるために必要なものに比べて
わたしが生きるために必要なものは、多い。
酸素、水、塩、食糧、お金、空間、電気、ガソリン、化粧品。
家に増えていく形の違う椅子、たくさんの靴と服。
安全、デザイン、カラー、価格、環境、愛情、
ストレスと色々な価値観に振り回されている上に、
とにかく消費量が多過ぎる。まったく暴力的。ため息。
しかも本物に囲まれていたい。本物って何だ？
人間が知恵とセンスを駆使した、いい仕事の、、、。

今年の京都は川尻潤さんの窯元見学を入れよう。
自由で、柔らかくてとてもステキな焼き物だった。
自分や家族、大事な人、仲間の歪みにも
キィキィ音を出さず愛でる様なスタンスでいられたら、なぁ。

ボクは愛情の密輸人のようだよ、と
みんなの憧れの人が小さく笑いながら言った。
わたしを迎えに来て乗せた途端
『お、ここのご主人様やないかね。手を振ってるんは。』
と駅まで走るタクシーのおじいさんがニコニコと目を細めた。
彼のファンはたくさんいて、たくさんいて
とにかく、まぁ日本全国の人を惹き付けて止まない。
70歳を過ぎた彼が仮に死んだら、、、白い着物で『ばぁぁぁ〜〜〜！！』
と、悪戯っ子の様にふざけて起き上がって来そうだな、と思った。
また、雑談をして彼の引き出しを覗きたい。心の垢が落ちる。魂が生き返る。

子供の頃から
『根性』『必勝』『謙虚』『努力』という言葉に
馴染めなかった。
大きくなってもどう変貌するのかわからない日本、
資本主義社会、息の詰まるシステマティックな生き方は
引いて見ると、一個づつの命がHAPPYとは言えず
疲れまくっている日本男児の魂の、そういう話を理解しなかった。今まで言葉にならなかったけど。
自分が生真面目だからこそ、たぶん特に。きっと。
研究者や芸術家、ヨーロッパ人や大らかな人に惹かれる理由なんだ。
仕事は追求しても、全然違う芸術的な一面を強く持っていたい理由なんだ。きっと。

決意して購入した
1Gのコンパクトフラッシュが
金魚鉢の底に一晩沈んでいて使えなくなっていた。
デートもせず恋もせず仕事に溺れて枯れて
おばあさんになって電話をしても
年上のボーイフレンドは、みなお墓の中に眠っていた。
何だかずいぶん淋しい夢を見た。
そんな風に結果として、寒々しい後悔が走る瞬間が
背の高い老女のハート生まれるのならヤだな。
こんな正夢は避けたい。

どこまでも楽しむ人、毎日が不幸だと楽しめない人。
人生を変える人、置かれている条件に流され続ける人。
見切りをつけて、フランスで同棲するのも幸せに向かう良い一択。
いつ行く？え？タイミングが。あと、もう少し。