なんて美味しいミモレット22ヶ月熟成チーズ。
人間も年月と共にこうだといいんだけど
直射日光を避け冷暗所というわけにはいかないが
それなりの場所と人と付き合いながら
耐えて努力する必要があるのではないか。
人間が腐らないで、芳りよい熟成を求めるには
親子の関係をはじめ、人、時間の重ね方、生き方が肝心。

気の合う着物の先生にプレゼントを
届けたら、脳腫瘍で入院のため不在だった。
4月に会ったのに、なぜ？
もう、ここに帰って来れない？
手術できないので、、、と
従業員は信じ難い話を矢継ぎ早に続けた。
壮大な十二単の着付け、一仕事させたかった。
いつも帯揚げをサラッと解いて、手際良く直してくれた。

先生、信じられない。
わたしの命も永遠じゃない。
にんげん、一寸先は闇。
悔やまないよう、ひとつひとつカタチにしていかねば。

ひと、ひと、ひと、ひとエンドレス。
ひとばかりを物差しに生きている人間
ひとばかり気にしている人間
ころころ、と手の裏を返したり戻したり
うえに上がったり、したに落ち込んだり

ついつい胸中
『ご苦労さま！』と小さく叫んでしまう、今日この頃。

すこしは気にかけて、と言われるけど忙しくて神経がもたない。
手足に抱いているまともな人間の房が重たくて、いろいろ考えて動き続けている。
そうね、ひとばかりでも否定はしない。
だけどね、いちいち、わたしが引き受けていられないのよ。

歳や性別に関係なく「生き方が違う」、、、そう思う。

では、今日もいってきます！

感情のセルフコントロールを目玉焼きに喩えた
大原敬子さんは、巧いこと言ったものだと思う。
息子から「あの人、どう思う？」と
聞かれたときなどに使うのだが、イメージし易く
「あの人の目玉焼きはどんなの？」と、訊くようになった。

ガスレンジの火が現在の事象で
フライパンの中に感情の豆が入っている。
火が轟々と烈火のごとく燃えても、それが外に飛び出さないよう
豆を抑えて上にドシンと乗っかっているのが目玉焼き。

そう考えてみると、確かに目玉焼きが破けている人や
初めから無い人、薄くて豆を抑え切れない人
優しい人柄で、良い卵の目玉焼きを持っていたのに
いろいろな目に遭い過ぎて、自分の幸せのための目玉焼きを
人のために捨ててしまった自虐的で不幸な人など
なぜ、幸せに行き届かないのか見えて来るような気がする。

わたしの目玉焼きは、、、？
時と場合によるようだ＝状況や環境の影響を受け易い水の性質かもしれない。
それでは安心感や説得力が無いので、もっとズッシリ重い目玉焼きを携えたい。
オーケー、努力しよう。

人生だいだい、長く生きるのが肝心なので
日々の要所ようしょで自分を大事にできないものが
他人を大切にできるわけなどなく、
時に細波立つ思いを抱いて、長い道のりを
歩き続けるわけなどないな、と思うのです。

まぁ、そんなわけで今夜は丁寧に洗った足に
ペデキュアを塗って寝ますです。ど、どうも。

連日、寝不足なのでお酒を飲んでいる。
眠らないと自律神経が静まらず
かえってランラン冴えて来るときがあるので。

しかーし、メンツで生きている人は体裁を
気にして動くし、ただただ保身的発想発言をするので
人間関係の問題が起きたり、停滞したり。
頭はいいけど、社会性が低く仕事が生産的じゃない。
生き方をみれば、構造と現象が見えて来るような。

こんなルーペ、ええなぁ。
歳をとって老眼になって、揃えるならこんなの。

ないものねだり、とはよく言ったもので
あればあったで、煩わしさがついて回り
見栄、執着心、管理メンテに苛まれ
欲が、また貪欲を産んでいくのに。
持って、苦しんで、ウンザリしないとわからなくて。

愛は見えないが、地中深く根を下ろすもの。
豊かさは数ではない。物ではない。
生きることは、質が大事。
だから、視点が肝心。

いろいろなことが一段落して
これからふたつのポイントまで駆け上がるばかり。

きのうは習字とお茶があり、楽しんだ。
経年で変わるもの、変わらないもの。
美しい、とは無駄なことが無いということ。

物の価値観がくるり、回りだしたので
人間関係にも影響が出るだろうと思う。
もっと堪えて欲を絞りたい。

ああ、自然に気がつけてよかった。
永いトンネルを抜けたようだ。
世の中が、目が、脳が一枚剥けたみたいに
欲のうちが見えて来た。
もっと、もっと、身軽になりたい。
どんどん変化したい。
思うように変われそうな気がする。
いい休日になった。

しかし、なんて人生は遠回りなんだろう。
家族代々男も女も、時代に翻弄された。
二十歳から二十年、お金も時間も
出逢いも必要だった。

この耳が、この三年、真面目な彼らの言葉を真摯に受け止めていたから。
いつも三年かかる。石のうえにも、、か。
そうでなければ、40歳で気がつけないまま
気づいた頃には時すでに遅し、、だったかもしれない。
神様、感謝多謝。

人生は、うたかたの泡。
命が泡のように寄り添い合い、
時の川を滑り、流れゆくもの。
人の出逢いは記憶と記録。

わが子に、思いを伝えられるだろうか。
この胸に灯る、揺れる魂を見せられるだろうか。

愛情は弾力が肝心。
永く寄り添う泡と泡。
簡単に割れないように。
縁が紡がれ続けるように。
うまく流れていくために。

我慢強くやらないと手に入らない。
なんで、いつもいつもフライングする？
そこで手を出すから、そこまでになってしまう。
もっとタメて、期を待ってよ。
手の中に、ポトン！と甘い果実が落ちて来るまで。

今年のGWは仕事もあって出かけず
掃除をしながら、DVD、買物、仕事。
箪笥から亡くなった母の憧れだった
京都広隆寺菩薩像の写真が三枚出て来た。
美し過ぎるフレームには似合わない。
ああ、世には経年も魅力となる
無垢の、シンプルな美しさがある。
なんでもかんでも足せばいいわけじゃない。
色も形も。匂いも音も。
日と共に光と影が創り出すもの。
そこから感じるもの、命、そのもの。

5年前、ベッドのサイドテーブルにと
白い10，000円のスツールセットを買った。
使ってみると頭でっかちで重く、上に乗せた物が
よく引っくり返る、落ち着かない商品だった。
二万円ちょっとを出して、天童木工の
バタフライツールを買ってれば、捨てれなかったな。

これは一生ものだと理解できる物がある。
アクシデントで壊したら修理を頼むか
また同じものを求めたい、と思うような
代々の暮らしを豊かにしてくれるもの。
100年経っても色褪せないぐらいの
本物を持っていない、求めないことで
間に合わせの無駄遣いの山、かなりの遠回りをしてしまう。
ああ、恋愛みたいじゃないか。

物事によっては目先の1，500円より、
選りすぐりの15，000円。肝命。

これは人間が創った
努力と価値のある逸品だという機能美。
一生物を見極められる「視点」が問題。

日本は同居。
割り切れないことを飲み、
思いをめぐらし、言葉にしない術を持つ。
こんな不安定な今の時代。
「一事が万事」と日本の行動美を結ぶ
先人の熟語を乱用しながら「非」を責めては生きにくい。
なんでも混ぜこぜにせず、それはそれ、あれはあれ。
分けて考えるのがいとよろし。さぁ、器用に無骨に舞いりましょうぞ。

早く家に帰りたかった。
家に帰って、家事整理整頓がしたかった。
家に帰ったらメールが入っていて
急務のアポイントメントの仕事が九つ。
こんな調子じゃイヤだな〜〜。
電話を切ってメールを開けないOFFの日を
すこし入れよう。自分と家族と家のための時間。

ちょっと勉強したいことがあって
子供が受験のときに一緒に入ろうか、考え中。
いまはダメだなぁ、大勢の人を巻き込んで
始めたことがあるから、もう少し走らないと。
お金の仕組みもちゃんとさせないといけない。
本業で喧嘩してる場合じゃないよ、自分、、、。

茶の湯、ようやく再開。12年ぶりか。
来客に点てていたものの
生活にちょうどよく、もう一度習いたかった。
永く楽しめそうな老師に出逢えた。
隔週なのも嬉しく、精神文化を満喫したい。

Gの元に進化する。
息を呑むほど、生は激しく
万物の命が美しい春。

ひとには持ち合わせた性格から来る
居心地のいいスタイル、そのひとに合った生き方
があると考えるので、そこにハマる方がいいよな、と思う。
お人好しで人がいいならいいなりにスマートに親切に
正義感強いなら強いなりに我慢と包容力を持って
バランスよく出力される姿は、見てても聞いても
痛快、このうえなし。