不安を多く抱いて、毎日怯え続けるより
それを一つでも消すか、早く捨てるように
生きるのが堅実だしモアベター。とはいえ
ベッドに一年近く暮らす母が、三つのフックが浮かぶ
無表情な白い天井を見つめ、
実は自殺を考えていたのだった。
ジーンズからこぼれる、わたしの臍を指で押すので
me「この臍が、お母さんとつながっていたんだよねぇ。」
mum「だから心配なのよ。わたしの娘だから、とっても。」
me「世の中で抱かれる無数の心配なんて、意味がない。」
mum「無性にアインシュタインに憧れるわけ。でも、ほんとはあなたのほうがわたしより早く自殺しちゃうような予感がするんだけど、どう?」
me「後にも先にも、あり得ない。あなた方が刻んだ強い愛に失礼だもの。」
mum「あー、よかった。」と、にっこり。

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