電波男

職場の隣のデスクに
朝から晩まで
わたしを意識して
孔雀のように頻繁に髪をかき上げたり
仕事を組まないでお土産買って来たり
後姿を追いかけたり
何かにつけ口を開けて
こっちを見つめている男性がいて
いちいち何だか、電波がうるさくて疲れる。

口を開けたまんまの顔は
池に浮かび上がる酸欠の
鯉か鮒みたい。そっくり。
口を閉じて鼻で息をした方がいい。

出勤するのが、もはや憂鬱。