クラウン

2009年4月4日 恋愛
病気でご指定の昼食を食べていると

「ねぇねぇ、おかあさん。
ロイヤル氏にできないことってある?」

と、息子が尋ねた。

「そうねぇ、彼はよく努力するから
あんまり無いかもしれないね。
強いて挙げれば、サヨナラかな。
縁の薄い出逢いがあっても
別れるのが下手みたい。」

「よくわからない。」

「そうだよね。ロイヤル氏は大人の算数がよくできる。
彼のパートナーの理想はね、英語と数学ができて
できれば小さい女の子がいる女性が良かったんだって。」

「おかあさん、違うね。ぼく、男の子だよ。」

「そうそう、当てはまらない。とても優しく接してくれたね。
たとえ、そういう理想の女性と知り合っても
その女性が深く愛してくれる、とも限らないじゃない。
たくさん笑顔が生まれるとか幸せな気持ちになる相手、って
また別問題よね。」

「僕はよくわかってるよ。」

「彼は素敵な男だから、おかあさん
チャンスがある限り大事にしたいわ。」

「僕のことは?」

「そりゃ、もちろんよ!神さまに預かった命だから。」

それにしても、イメージが遠いのは嫌だわ。
年をとって思い出になって風化しそうで怖い。

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