とうとう子供同伴で
今回、彼には大変申し訳なかったけど
（ずいぶん気を遣ってもらった）
わたしにとって四回目のデートは最高で
皇居周りの散歩も、食事も、セックスも
会話も雰囲気も、正直言うと大好きだった。
やっぱりセックスは四回目ぐらいからが
お互いのよい角度を心得て、
しっくり楽しめて来るな、と思う。
それにしても年のせいか
とにかく感じて困ってしまう。
前回、彼には大事にしている山があって
子供たちと一緒に行けば良い教育になる、と
スコットランドの山に一緒に行く、なんて
まだ関係が浅い気がして一歩引いて話したのだけど
「黎明は海ばかりで、もっと山が好きならいいのにね！」
「わたし山、大好きよ。」
「いいや、もっとだよ！」
なんて、ベッドでその山の写真集を見ながら
彼は笑いながら可愛い厭味のようなことを言ったけど、
自分が彼の魂に惚れ出していて
あなたの大事にしているスコットランドの山へ
一緒に登りたいわ、と正直な気持ちを伝えた。
「一緒に行ってくれる？」
「ええ、もちろん。あなたの山へ一緒に行きたい。」
「じゃあ、一緒に行こう。」
「僕のどこが好きか言える？」
「あなたの歩き方も言葉も表情も脳も、とにかく全部いい感じ。」
「だから鉛筆の持ち方が気に入った男の子を選べ！って、よく言ったでしょう？
そんなささいなことが結局大事なんだって。」とか
笑いながら冗談めいて言う。
ゴルゴンゾーラのリゾットを作った。
美味しかったが噛み応えのある固めの熱々のうちが旨い、と思う。
簡単で美味しくてオススメな料理。
彼がレシピを送って、と言ったから
気に入ってくれたみたいだった。
これから仕事。大変！
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