感涙

2009年3月13日 恋愛
枕のそばに置いて眠った携帯には
寝ていても朝起きても
ゆうべエゲレスから帰ったはずの
英国紳士からのメールも電話も
入った気配を感じなかった。

だから、見たくなかった。
やはり、何の形跡もなかった。

携帯を握って目を瞑って深呼吸して考えて
仮に5日経って、メールも電話もなかったら
電話を入れることにして、ベッドを這い出して朝食を作った。

悪い考え方かどうかわからないけど

「ここに連絡しない、連絡できない事情や理由が
相手にはあるか、生まれたかだろうし、
または特別な理由が何もないか、ただ時間がないか、すごく疲れているか
お互いの優先順位が違うか、本当に頭の上を掠めただけの
ご縁なのかもしれないし。。また、近づくかもしれないし」

などと思い留めて、一瞬心配しても
男女のことに限ってはリアクションしないことが多くなった。

いいか悪いかわからない。
若くもないけど、今精一杯生きている自分に残せる縁しか残せない。
あがいても、わめいてもダメなものはダメ。

無茶無理しない、そう思う。

出勤して仕事に夢中になって
午後三時を回って机に戻った頃
携帯が青く光ったように見えたので見つめたら
やはり着信かメールがあったらしい。

中を見るとメールで、受信を覗くと、
もう国内出張に飛んだ英国紳士からだった。

ゆうべ帰った、あーだ、こーだ書いてあるのを
読みながら、グッと胸が熱くなってしまい
ホッとして涙でも落としそうだった。

無事に帰って来て
彼が日本にいることが本当に嬉しかった。

彼が日本にいなくて淋しかった。

彼の”ただいま”を心底待っていた。

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