HANA-BI

2009年2月13日 恋愛
夜、最終便を迎えた空港であった瞬間、
出迎えの人々の前で
腰を抱き寄せて頬にキスして

きれいなスカーフ、
黎明はシンプルなのが似合う、と
空港を出ながら出逢いしなに褒めてくれた。

ホテルの部屋に入った途端
駆け寄って抱き合い
フランス映画みたいだ、と彼は笑った。

にっこり笑って「おいで!」と
ベッドに倒れ込んだ腕の中に誘われて
スッポリ彼の温かい胸の中に納まったら

「会いたかったの、、」という声が心から漏れて
「会いたかった。」と、抱き締めてくれたので
「泣いたっていいのよ、子供みたいに。アーンアーンって。」と言ったら
小さくお尻を叩かれた。

孤独を手放す男と女の甘い時間も、人生で美しい。
瞬間、瞬間が砂糖菓子を食べるように続いた。

コメント