音楽も小説も仕事も勉強も
恋から愛への変遷も、
その出逢いについて
個人の思いが醸成され洗練されていくには
考え尽し言葉に成るに十分な「場」と「時間」、
試行錯誤する「回数」「行動」が必要なんだな、と思う。
思いは微粒子のように、常に振動している。
振動できる空間、または距離
耐えられるキャパシティが無ければ
長い時間、いくつかの思いを抱いたまま歩いていけない。
行動が大きくダイナミックだったり、
複数のコネクションを保ち、
新鮮な情報を多く持つ人は速度と求心力がある。
ただ、目の前に来た物を見る人
手にとるだけの人、食べて終わる人
そこから本質を知ろうとする人、
もっと巧い食べ方、素材を求めて
産地へ向かい、厨房の人間に会い
何があるかを知り、どこまでも動き続けられる人。
その時限りになるかは、生き方の違い。
ふたたび交錯し、つかず離れず共に生きて
思いを求め合って一喜一憂を共有できるか、は
生き方に依る、と思う。
バランスがとれることでなければ
維持できるものじゃない。
本当の強さ美しさ温かさは瞬発力では無い。
継続するもの、経年に耐えうるもの
長く生きて初めて語られ、
人に求められる、生き方そのもの。
チャンスは来るべくして来る。
この生き方で手に入るもの、入らないもの。
二十歳に抱いた夢の輪郭が具体的になって
胸に降りて来る。
足元を見つめ、
襟元を正し積み重ねたい。
わたしにできる生き方を。
そう、ひとつひとつ。
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