夢の印

2008年11月1日 お仕事
22歳に抱いた夢は変わらず
ただ、ノウハウが具体的になって
より上質に、日本らしい引き算の美学に憧れ
カタチが見えるようになった。

20代は一艘の小舟に
ひとり乗り込んでオールを握り締めて
見えない暗黒の未来に向かって
自分に持てるライトで一寸先の流れを読もうと
世の中や人の流れ、自分の心に響く声に乗って
勢いで生きているような気持ちだった。
明日に物事を持ち越す余裕もなかった。

今は少し違う。

大事な仲間がいる。
一生の師がいる。
流れがあっても、この船は航路を選び
明日のために休み、停泊する。
代わる代わる足りないものを思いや知恵で補いながら
太陽に笑って、嵐に手や体を結び合って
地図を出して寄港地を目指し
時の流れを一緒にいくような感じ。

ひとり温めて来た夢を、みんなで追う喜び。

それこそ、二十代では手に入れられなかった、わたしの夢だった。
人と人、街と街を結んだ北前船。
北前船が運んだあらゆる文化は、土地のものとミックスされて
新しく昇華しつつ、根を下ろして来た。

決めた、夢の印は北前船にしよう。


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