LIFE

2008年2月22日 生きるために
この命は生まれたことこそ、奇跡で
なにをわめこうが
なにに執着しようが
傷つけようが
傷つこうが
必ず、息絶えて跡形も無く消えて
命は終わるのだという実感が湧く。
わたしらは時の紡ぎ部、うたかたの夢。
いつか「この思い」を描く物体、生意気な「わたし」は消えるのだ。
「わたし」は終わるのだ。最悪、突然この世からもがれてしまう。

その実感が、息子を包む愛情の記憶を紡がせる。
この仕事は何のために、と社交辞令や自己満足
誰かの栄誉への執着という陳腐な列から飛ぼうとさせる。
いつか終わるのに何のために、と一時停止させる死の実感。

暗く重い現実が、この心の隣に土間のように蔵のように控えるようになった。

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