夕食を食べて午後7時、
欠伸と共に強烈な睡魔が現れベッドに落ちた。
「おかあさーん、アイス食べたーい!」
と息子の声に起こされ時計を見ると
8時までの1時間、昏々と眠っていたらしかった。

何だかよく見えない、、、目に違和感があった。
ああ、コンタクトを外さなかったから、と鏡を見てびっくり。
目の周りと白目がゼリー状に腫れ上がって黒目が凹んでいた。
慌ててアイスノンで冷やしながらネットで検索したところ
アレルギー性の高い結膜浮腫とあった。
専門誌や専門医が開くインターネット情報は本当に便利だ。
どの記事を読んでも、さほど悪性の原因は感じられなかったので安心した。
この頃また時折強く感じ始めた眩暈や、脳の何かからだったらどうしようか、と思った。

ああ、それにしても、、、、、
その後、お風呂でシャワーから飛び散る水を見つめて考えた。

わたしは死んで人の記憶に一瞬止まりて、
そして三世代の先には砂粒が嵐にさらわれて宇宙に飛ぶように消えるのみ。
こんなに世俗のイチイチにこだわって今を生きることが何だというんだろう。
わたしの中に自殺という言葉はなく、重病の末期であっても命を全うして終焉だ。

お風呂を上がって、家の中や自分の周りを見渡してみた。
愛着あるものがどれだけある?
これが美しい生き方か?

暮らしは記憶という長い歴史だと思った。
ほとんどの家庭が戦後、高度経済成長、バブルを経験した家と生活を伝えている。
ああ、生活を一新リスタートしたい。

さっき、わたしは死んだ。そして、まだ生きている。

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