二晩分の夢で
アフリカの地を夜から一晩かけて
朝方まで川沿いに歩いていた。
獣と魚に襲われ、そこそこ大変な旅だった。
金色の魚が土色に澱んだ浅瀬を這った。
しなやかなヒョウやライオンに睨まれた。
動物は動きが早く、ひどく飢えて攻撃的だった。
途中、夢うつつで意識がなかったのに
無事に予定通りの時間と場所へ到着していたため
”ごめん、わたし、どう歩いて着いた?迷惑かけたでしょ?”と尋ねると
ドリカム似のリポーター二人の同行者が
紐で支えられながら暗い南アフリカの街に行き着いたんです、と軽い笑顔で答えた。
硬く閉じた街並みに風が吹き、肌寒い朝で細くなる歩が早まった。
わたしは小さな魔法が使えるゲストだったようで
現地や日本人という取り巻きに少し大事にされた。え、魔女?へ、魔法?
「おかあさん、お腹空いた。」
、、、クィーンベッドの中で叫ぶリアルな息子の声で夢から引き吊り出された。
「おかあさんね、今アフリカにいた。」
「ぼくは?」
「どこかにいたけど、帰り道はいなかった。もちろん行きも、、、。」
「えーーー!?」
息子は大きな工場に置いて来たんだったろうか。父も、亡くなった母もいた。
ああ、そうだ。灰色の工場だ。アメリカのように敷地が広く
外を回る大きな機械が故障し、男たちが集まっていた。
父がわたしに道具を持って来るよう大声をかけた。
この大きな信頼の乗る声が、わたしを田舎に引き留めた。
母がいた。いろいろ普通に話した。生きてるような距離だった。
お盆間近で家にいるんだろうか。、、、はて。
朝食を作ろうとベッドから歩き出したら足が鉛のように重かった。
ジャングルを一晩中歩いて抜けたからか、、、。
アフリカの地を夜から一晩かけて
朝方まで川沿いに歩いていた。
獣と魚に襲われ、そこそこ大変な旅だった。
金色の魚が土色に澱んだ浅瀬を這った。
しなやかなヒョウやライオンに睨まれた。
動物は動きが早く、ひどく飢えて攻撃的だった。
途中、夢うつつで意識がなかったのに
無事に予定通りの時間と場所へ到着していたため
”ごめん、わたし、どう歩いて着いた?迷惑かけたでしょ?”と尋ねると
ドリカム似のリポーター二人の同行者が
紐で支えられながら暗い南アフリカの街に行き着いたんです、と軽い笑顔で答えた。
硬く閉じた街並みに風が吹き、肌寒い朝で細くなる歩が早まった。
わたしは小さな魔法が使えるゲストだったようで
現地や日本人という取り巻きに少し大事にされた。え、魔女?へ、魔法?
「おかあさん、お腹空いた。」
、、、クィーンベッドの中で叫ぶリアルな息子の声で夢から引き吊り出された。
「おかあさんね、今アフリカにいた。」
「ぼくは?」
「どこかにいたけど、帰り道はいなかった。もちろん行きも、、、。」
「えーーー!?」
息子は大きな工場に置いて来たんだったろうか。父も、亡くなった母もいた。
ああ、そうだ。灰色の工場だ。アメリカのように敷地が広く
外を回る大きな機械が故障し、男たちが集まっていた。
父がわたしに道具を持って来るよう大声をかけた。
この大きな信頼の乗る声が、わたしを田舎に引き留めた。
母がいた。いろいろ普通に話した。生きてるような距離だった。
お盆間近で家にいるんだろうか。、、、はて。
朝食を作ろうとベッドから歩き出したら足が鉛のように重かった。
ジャングルを一晩中歩いて抜けたからか、、、。
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