キムタク似と評判の息子は、わたしに似ている。
かなり女性受けが良く、
『そんな顔で見つめないでぇ♪きゃぁ〜!』
『わたしと結婚してぇ。写真ちょぉぉぉだい。』
『ねぇ、大きくなったら一緒に飲みに行こぉぉぉ。』
と、ずいぶん年上にちやほやされる、もうすぐ6歳。
ほとんど毎日行くスーパーでも人気者。(ここは肉売り場が最高。)今日も、レジの女の子がちょっと空いた隙にレジから出て来て手をつないでいた。

ムッとしてごっつ愛想の悪い空港のセキュリティチェックでさえ、
わたしに電気を通しながら

A子『男前やねぇ。』と、顎で指を差しながら、無表情。
B子『あ、ほんとだ。』と、笑いもしない。
母『あんたら、おもてなしって知ってんのか?え、こら。ぼけ。どけぇ〜!』
とは言わなかったが、彼女らには呆れた。

それでも離婚の傷からか、起きていればわたし似の顔が
寝顔になると、別れた『EX夫』にそっくり似ていて長い間ゾッとして複雑でいた。
ああ、それが最近克服できたので、とても嬉しい。
『似ている。』と、思っても全然気持ちが動揺しない。
そのことも含めて、可愛いくてしょうがない。
人の心は変わる。
時が経って、離婚の傷が癒えたのかもしれない。
でも。くーちゃん、いつも全身でお母さんを愛してくれてありがとう。と思う。
親子の愛情のそれが、一番大きい気がする。彼との人間関係が。
彼がわたしのところに生まれて来て、よかった。
神さまから預かった大事な命。授かり物というより、お預かりした、という感じだ。

しなかしながら、今日の夕食時の彼の唐突な質問。
『どうして日本は爆弾持たないの?アメリカの言うこと聞いているから?
どこの国にも勝てないの?』ナノとか、昔ながらの精緻な技術や伝統工芸はあるさ。
夕食を食べた後にじっくり読む朝刊。母は独り言を控えたし。
ああ、違う。
フランスがアメリカを嫌っている話から、ロシアとの冷戦を話したからだ。
ああ、そうか。USA製のLLビーンやらSTUSSYを買ったからだ。
「フランスへ持っていけないね。」「どうして?」から話が走り出したんだっけ。
ふんふん。ま、いいや。
悩める母も、グッスリ寝ましょう。
おやすみなさい

コメント