白い狐

2006年2月9日 日常
親類の家でクリスマスケーキを食べた帰りだった。羽越本線「いなほ」の脱線事故があった夜、山道で「白い狐」に出逢った。目を見張った。狼にしては小ぶりで、たてがみの様な毛を立てて神々しい空気をまとっていた。美しかった。飛び出すかも、野生の獣のことだから、とわたしは慌ててブレーキを踏んだ。眩しいライトがついた車を目の前にして、まるでカラスのように物怖じひとつせず、しなやかな物腰で、まっすぐこっちを見つめた。白い狐は神の使いだという。ふうん、わたしになんか用?

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