砂時計

2006年1月3日 恋愛
6年前、年齢というプレッシャーに負けた。
7年間、ごたごたと付き合った人と別れたばかりだった。
こころの隙間や空洞を恋愛で埋めたい衝動があった。
そして、仕事に手いっぱいでずっと走り込んでいた。
もはや加速があって進むだけ、止まれなかった。
EX夫の服装も、食事の仕方も、映画の選び方も
いろいろな面で彼の好みが気に入らず、
キスの仕方でさえ興ざめで、彼を変えよう、と彼は変わるはず、だと思っていた。
早く相手を見つけなければ、という強いプレッシャーから
考えてみれば、それは誰かと結婚したかっただけで
本当に恋をしたわけではなく
自分の基準を下げ無難な相手で妥協し、通常選ぶはずのない相手を選んだのだった。
結婚式の前日にも、やっていけない不安に襲われ
結婚式が終わってそれはブラックホールのように大きくなるばかりだった。
わたしたちは仮面を被っていた。
はじめから最後まで知識として知る結婚をやってのけ、当然のように離婚した。

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