むかし、鼻をつけた瞬間、ポトン!と眠りに落ちる
世界で一番気持ちのいい胸を持つ男がいた。
彼の腕は朝まで、わたしを包みくるんでいた。
あんまり気持ちが良くて目をつむると
青空の下、地平線を浮かべるモンゴルの大草原に
カラダを放り出して風を感じているみたいな気がして
のびのび開放された心身が、飛んでしまうのだった。

いつも、いつも。ふと思うこと。
ここには何もなくて、全てある。
まるで、ミドリが酸素を吐き出すように。ごく自然に。

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