黄色味を帯びた大きな月が美しかった。
ホットケーキに見えた息子が
フォークでパクパク食べたい、と車で言った。
今夜の月にご満悦、明かりのない城の食堂で
狼男が赤いステーキをニタニタ食べていそうだった。
病院の母が「わたし、もう長くないのかも、、、。」と、うな垂れた。me「どうして?」
mum「だって、全然治れないんだもの。」
me「わたしだって、明日死ぬかもしれない。このチビも一週間後に車にぶつかるかもしれない。ねぇ、痛い?」と、母の足をつねった。
mum「痛い。」
me「ほら、大丈夫。いま生きてる。」ここに、母がいるだけで嬉しい。

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