読売新聞の「HOTライン倶楽部」という
タイトルの冴えない本のスペースに
村上春樹の大きな写真があって、目を引いた。
近年、彼が出した本から感じる根の深い問題を
捉え続けたような皺が重なって、いい写真だった。
悪い意味ではなくて、遠い太鼓でも彼は年相応の
「いい大人」には見えなかったし
そのまま年を重ねられるのだろう、と思ったのだけど
それはいくぶん、違ったようだった。
わたしはいつも、春樹の個人的な基準に癒される。

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