本能の下

2005年3月1日 日常
二月に引いた風邪のせいか、
遅れていた生理がようやく来たと思ったら
あまりの重さに息も絶え絶え
抗し難い力に捉えられた動物のように
横になると本能に支配されるのみで、動けない。
小学校六年に観察した松の木のおしべとめしべの話と
教科書の絵を思い出した。わたしは自分の命も、ごく自然の一部分だと感じる。
四季をくぐり抜け、一年一年を重ねる木々がもうすぐ緑に萌え、葉を鳴らす。
実を結び、大地に恵みをもたらし葉を落とす。
淡々と無精卵を産み続ける鶏の姿が、次に目の裏に浮かぶ。
あの小屋の中にあるシステムと、ひとが暮らすシステムの大きな違いが
はっきり言えないぐらい、鈍ってる。回らない。原稿は明日。もう眠る。

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