昔、まるでハウルのような男の子と
食事をしてデートしたことがあった。
女心をくすぐるようなエスコートぶり、甘い言葉で口説いてる最中に「うわっ！なんで、オレに目ヤニついてんだよっ！」と、両手で顔を覆い隠してイチイチ大袈裟だった、ひどいナルシスト。
弱い部分がきっちりある分、さらさらと言葉巧み。
でも、おもしろい仕事をしていた。希望通り、アメリカ行ったかな。
「そんなんじゃ、ダメじゃん。」なんて、相手の脆さに爪を立てイチイチ噛み付いて、
わたしは喰えない女になる。
ダメなんて言わないで、ソフィーのように小さな可能性を応援してあげれば良かった。
ISBN:4048538039 単行本 角川書店 2004/12 ￥680
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