わたしは、拳の写真が好きだ。
病に倒れた晩年、椅子に座り
絵を描き続けた。

たとえば、諭吉がプリントされた「紙」を
必要なだけ手に入れるために、まず、努力する。
そして「夢」を叶えたところで、どうなんだろう。
よぼよぼのおばあちゃんになって、どうなんだろう。
わたしは、最後まで表現し続ける「命」の意味を考える。
何が幸せなのか、流れる山ほどの人生を考える。
ISBN:4094114254 文庫 土門 拳 小学館 2002/08 ¥830

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