利休の宇宙

2004年10月23日 趣味
今日で三回目の、「お茶」の時間。
月に一度、息子が裏千家に通う。

わたしは利休の心の世界に
日本に流れる最も美しい精神を見る。
宇宙を感じる。

小さな彼が
長い正座に耐えるわけはなく

「うんちマン、出動!発射!
はっけよーーーい、残ったぁーっ!」

などと、静寂な茶室が一気に変化する。

気の合う知人の息子さん(四歳)を誘ったら
二匹のちびっ子ギャングは、意気投合!
ゲラゲラ笑い転げて、わたしも吊られてしまった。

優しい先生なので、遊びながら「お茶」の世界に触れられる。

まずは、空気を知るだけでもいい。
匂いを嗅いだことのある人と、ない人では態度が歴然と違うと思うし。
今は、何事も経験を重視しているが
YES、NOがあれば何時やめても一向にかまわない。

自分の気持ちの向く、好きなことに枝を自力で伸ばしていけるなら

人生としてはベストだし
彼が気に入って選ぶことなら、何でもいいと思う。

ただ、子が育つ環境は
親の持っているものに影響されるから
可能なだけ、世界は見せてやりたい。

さっき、茶室で息子たちと笑いながら、よぎった思い出がある。

小学四年生のとき
府中のお寺であった祖父の大きな法事。

突然始まった、
鼻にかかったオカマのような声を出す和尚のお経に、
集まった子供たちは「ぷっ!」「ぷっ!」「ぷっ!」と
次々に、吹き出してしまった。

そこへポクポクポク♪と、くすぐるような木魚が始まり
「ぶはははははーっ!」「うひゃひゃひゃーっ!」と、勢いづいた。
寺に響く笑い声は、もはや止まらない。

年の近い従兄弟たちは全員笑い転げてしまい、
大人たちは「しっ!」「しっ!」しーっ!」と、慌てふためいた。

わたしたちを注意しながらも、吊られて泣き笑いしていた。
母も叔母たちも。「困ったわ。」「参ったわ。」と、顔を見合わせて。

和尚が怒り出して、ようやく止んだと思ったな、、、。

そうだ、一番真剣に拝んでいたのに
とうとう振り返ったおばあちゃんだけは
ホントに、おっかない顔で孫を睨んでいたっけ、、、。

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