ひまわり

2004年10月19日 映画
確か、21歳だった。

立川駅前のアパートは
時々、女の子のバイト仲間で溢れた。
不思議と、真面目な子ばかりで
今もそこにいた四人は、
友人として連絡が途絶えない。

わたしは
六つ年上の恋人のプロポーズを断り
混沌とした恋愛を見つめていた。

本を読み、映画を観た。
乾いた砂に、ジュっと水が染み込むように
満足することなく、貪った。

そんなときに、この「ひまわり」に出会った。

始まりは、マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレン
が演じるキュートなカップルに笑った。

後半でオイオイ、オイオイと泣いていた。
モスクワに抑留されていた、おじいちゃんの人生とも重なり
どこが、どうで悲しいのか
涙が出なくなるまで、繰り返し観た映画だった。

そうして、自分の恋に見切りをつけることができた。

いつも答えは、真剣に求めることが大切だと思う。

わからなくても。
若くして、心は悲しみに明け暮れるばかり
今は先が見えなくても。
はっきりとした答えが
長く胸に降りて来なくても。

誰にも見えない
誰にも聞こえない、その積み上げが幸せへの近道で

100人いたら、
それぞれに合った100個の幸せのカタチ
愛のカタチ
生きるミチがあるのだから。

あなたの心が求めて歩く道に
無駄なことは、何ひとつない。

DVD ビデオメーカー 1999/12/24 ¥3,990 さんさんと輝く太陽に向かって、誇らしげに大輪の花を咲かせるひまわり。その太陽とひまわりを、男と女に例えた作品である。戦争に行ってしまった愛する夫、アントニオ。ひたすら彼を待ち続ける妻、ジョバンナ。終戦後も帰ってこない夫を探すため、ジョバンナは単身ロシアに足を踏み入れる。 徐々にやつれ果てていくジョバンナの姿は…

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