フランスも寒くなった。
冬が近い。
低い雲り空で暗いよ、と
白いポロシャツに紺色のトレーナーを
着込んだ彼が言った。
どちらかが外にいて
パソコンの前に座れなかったら携帯で話す。
毎日欠かさず、連絡を取り合う。
フランスと日本に住み
地球サイズで遠いけれど
お互い毎日の変化を知って
いろいろな話をする。
たとえ、幸運なことに
ひとつ屋根の下に二人が眠れても
心が寄り添わない
意地を張って見つめ合えない
お互いに必要としない、と思って
話もしないでいるなら
カップルでいることに意味を感じれないはず。
うちの両親は、とてもとてもタイトで
父が笑えば母が笑い、二人で笑い死にしそうな勢い。
父が泣けば母も泣き、まるで滝のような鼻水を流して母が叫ぶ。
「わたしたち二人で泣いてるんだから!」とか。
心の友というか同志というのか、まぁ面白い。
「また生まれ変わっても、お父さんと結婚する。」と、母は言う。
タイトな分、喧嘩していた時期も
お互いの執着心というか愛の深さを露呈し合うように
漫画に喩えたら、まるで「愛と誠」さながら
凄い世界だったが
隙間のない愛の時間を約40年、刻み続ける。
この一年、これで三回目の入院になったが
母が「癌」という事実に一番ショックを受けているは勿論、父で
頼むからオレの太陽を奪わないでくれ、と叫んで見える。
母の病気に関わるニュースは、わたしたち家族をなかなか眠らせない。
そう。
愛し合っても、不遇な病気に見舞われることもある。
どちらかの都合があって遠距離にもなる。
願い叶わず、失うことも多々ある。
だから。
人生の最後まで二人一緒に眠れはしない。
永遠ではないのだから
幸運にも誰かと今を見つめ合うなら、
無理なく、できるだけ懸命な態度で
最善を尽くしたい。
冬が近い。
低い雲り空で暗いよ、と
白いポロシャツに紺色のトレーナーを
着込んだ彼が言った。
どちらかが外にいて
パソコンの前に座れなかったら携帯で話す。
毎日欠かさず、連絡を取り合う。
フランスと日本に住み
地球サイズで遠いけれど
お互い毎日の変化を知って
いろいろな話をする。
たとえ、幸運なことに
ひとつ屋根の下に二人が眠れても
心が寄り添わない
意地を張って見つめ合えない
お互いに必要としない、と思って
話もしないでいるなら
カップルでいることに意味を感じれないはず。
うちの両親は、とてもとてもタイトで
父が笑えば母が笑い、二人で笑い死にしそうな勢い。
父が泣けば母も泣き、まるで滝のような鼻水を流して母が叫ぶ。
「わたしたち二人で泣いてるんだから!」とか。
心の友というか同志というのか、まぁ面白い。
「また生まれ変わっても、お父さんと結婚する。」と、母は言う。
タイトな分、喧嘩していた時期も
お互いの執着心というか愛の深さを露呈し合うように
漫画に喩えたら、まるで「愛と誠」さながら
凄い世界だったが
隙間のない愛の時間を約40年、刻み続ける。
この一年、これで三回目の入院になったが
母が「癌」という事実に一番ショックを受けているは勿論、父で
頼むからオレの太陽を奪わないでくれ、と叫んで見える。
母の病気に関わるニュースは、わたしたち家族をなかなか眠らせない。
そう。
愛し合っても、不遇な病気に見舞われることもある。
どちらかの都合があって遠距離にもなる。
願い叶わず、失うことも多々ある。
だから。
人生の最後まで二人一緒に眠れはしない。
永遠ではないのだから
幸運にも誰かと今を見つめ合うなら、
無理なく、できるだけ懸命な態度で
最善を尽くしたい。
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