ゆうべ結婚式の帰り道、
午後8時半に彼から電話が入った。
フランスは午後1時半、昼食の後だったのだろう。
空港からだった。
プロペラのひび割れを見つけたそうで
部品を変えたり、タイヤのメンテナンスをしていた。

土曜日は必ず、飛行機クラブで子供みたいに遊んでいる。
この時間を、とっても楽しみにして働いている。

彼が大富豪なら
初めに世界を一周したい、と言った。
それから、小型飛行機の会社にするらしい。
内容は、よくわからないけれど
とにかく空を飛ぶのと
飛行機が好きで
サンデグジュペリを思わずにいられない。
たとえば世界一周に出かけて
帰って来なくても仕方ない。
止まない、彼の夢なんだから。

日本の空は、USAのプレッシャーがあるから
自由に飛べない、とライセンスを持つ友人に聞いた。

「アメリカの羊」と呼ばれる境を分けた戦争で
命と共に燃え落ちた、
このゼロ戦闘機をいつか造ってみたい、と
ゆうべ彼が言っていた。
形がとても美しいから、と。

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