2003年の春、使命を生きる孤独な、ある男性を知りました。
 
 それから一ヶ月後、

 わたしは自分の中の湖に深く潜って

自分と正面から向き合うことを決めました。

 まるで誰もいない、

森の奥の湖の周りをひとりで歩くように

 とても静かな静かな毎日を過ごし続け

 自分の声を聞きました。

 それ以後、妙な孤独感や寂しさがすっかり消えていました。

ちょうどその頃に、このCDを手に入れたのです。

 とにかく世の中の「いい音楽」をたくさん聴きたい。

 人間が奏でるサウンドから、

 そこに乗る魂を感じたい。強く思い続けました。

 指で打つピアノはストレートです。
 
 この一年半の間、

 心の暖炉にステイし続けた

 わたしの精神的なテーマソングです。


<Amazon記>
 慢性疲労症候群という聞き慣れない病気のため、しばらく活動を休止していたキース・ジャレットは1998年録音の本作によって見事に復活した。自宅のスタジオで録音したソロ・ピアノ集。

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