親より先に、逝くべからず。
2004年8月12日 生きるために亡くなった友人は母ひとり、子ひとり。
お母さまは激しく泣き続けている、と
葬儀の後の弔いに出て欲しい、と今夜仲間からの電話があった。
二十歳のときのバイト仲間で、
東京都内四車線を走るバイクで死んだ
当時22歳の彼も、ひとり息子だった。
大学四年、官公庁の就職も決まって
次へのオフタイムでの死だった。
その、若い人が夥しく溢れる告別式で
お母さまの泣き叫び、その呻く嗚咽は、特に痛々しく
老衰で亡くなった、隣の葬儀との差が激しくもあって
場が、特に「非情」だった。
まず、若くして、親より先に逝くのは罪だ、と思った。
悲しかった。泣いた。
あまり泣いて、当時の彼に冷やかされた。
「まるで、自分の恋人でも亡くなったみたいだね。」と。
わたしたちは、別れた。
ただ、セックスで結びついている必要はなかった。
しばらくの間、深く考えさせられていた。
バイクの免許を取ろうと思っていた矢先でもあり、
この予想外のアクシデントを重く受け止め、諦めたのだ。
だから、あまり悲しい場に行きたくない、と
今回の弔いへの出席は、小さく断った。
悲しみに明け暮れるお母さまを、見て泣きたくない。
できることなら、
親より先に、逝くべからず。
我が子は、大きな大きな玉石の喜びで悲しみで
涙と感動を増す。人生を重く複雑に高める。
命は買えない。
あなたの存在の代替は、ない。
できることなら、長く生きていこう。
お母さまは激しく泣き続けている、と
葬儀の後の弔いに出て欲しい、と今夜仲間からの電話があった。
二十歳のときのバイト仲間で、
東京都内四車線を走るバイクで死んだ
当時22歳の彼も、ひとり息子だった。
大学四年、官公庁の就職も決まって
次へのオフタイムでの死だった。
その、若い人が夥しく溢れる告別式で
お母さまの泣き叫び、その呻く嗚咽は、特に痛々しく
老衰で亡くなった、隣の葬儀との差が激しくもあって
場が、特に「非情」だった。
まず、若くして、親より先に逝くのは罪だ、と思った。
悲しかった。泣いた。
あまり泣いて、当時の彼に冷やかされた。
「まるで、自分の恋人でも亡くなったみたいだね。」と。
わたしたちは、別れた。
ただ、セックスで結びついている必要はなかった。
しばらくの間、深く考えさせられていた。
バイクの免許を取ろうと思っていた矢先でもあり、
この予想外のアクシデントを重く受け止め、諦めたのだ。
だから、あまり悲しい場に行きたくない、と
今回の弔いへの出席は、小さく断った。
悲しみに明け暮れるお母さまを、見て泣きたくない。
できることなら、
親より先に、逝くべからず。
我が子は、大きな大きな玉石の喜びで悲しみで
涙と感動を増す。人生を重く複雑に高める。
命は買えない。
あなたの存在の代替は、ない。
できることなら、長く生きていこう。
コメント