大人の役目
2004年6月7日 心臓のホルター検査とレントゲン、血液検査の結果は「異常なし」だった。この雑音の発信源は、一体なんなんだろう。それから、耳鳴り、眩暈、顔の鼻中心に感じるこわばり、、、。吐き気だけは自律神経の薬のせいかもしれないけど。ひとつだけ、背骨の側湾がひどいというDrの話だった。これは小学校に遡る。
9歳から一日四時間、スポーツをやり過ぎた。病気で毎日眠っている父に触れたくなかったため、なるべく学校にいた。12歳で椎間板を切った。優勝した次の日、朝、目覚めたら首が動かなかった。何が起きたのか、、、と思った。
止まれなかった。地区で目立つほど運動が色々できたから、県代表になり18歳まで逃げても逃げられなくなった。夏休み、絵が描きたくても、先生にグランドに連れ出され、ひとり炎天下100本の走り込みをした。歯医者に行って練習を休んだら、先生に殴られた。痛くて我慢できないから、抜いた。
高校生のときは、夜の11時過ぎまでスポーツをしていた。痩せているため、眠くて仕方なかった。体力気力の余力がなく、勉強は一夜漬け。図書館に隠れて、金閣寺を除く三島由紀夫を読み漁った。彼の表現は、爽快だった。平日も学校を休んで、大学の寮に二週間泊り込んで朝から晩まで一日中運動していた。夢でも、していた。突然、40度の熱が四日間出た。髪がゴッソリ抜けた。歩けなくなって這った。トイレで気を失った。心も壊れかけた。
25歳で膝前十時靭帯を切った。膝がひっかかるようになり、正座から転んだりするため、膝にはいつも血が混ざった水がぶよぶよ溜まった。日常生活で支障が出たため27歳で手術をした。
身体を壊したら、スポーツに縛られた人生に何か残るか。また、自分の別の才能に目を向けて歩き続けなければならない。勿論、身体を壊さない人もいる。でも、身体を壊す人の方が多い。
日本の子供のスポーツ世界は、まるでソルジャー、軍隊のようだ。「根性、根性」と迫る。子供だったわたしは高校を入り直したくても、転校したくても逃げたくても方法がわからなかったし、したくても可能なのかどうか怖かった。誰にも相談できなかった。16歳のとき、運動ばかりの生活をやめたくて仕方がなかった。
たとえば突出した運動能力ばかりを求め、出力して、生活の豊かさが何処にあるんだろうか。人生は長い。
子供のときに出会うたくさんの大人たち。彼らの人生観そのものが、子供に触れる。明暗を分ける。生きる楽しさを知らない大人が多かったら、道程も道幅も無くなる気がする。
変貌を遂げる日本は、全てにおいて一時的な「点」に迫る。豊かさの「ライン」が見えない。刹那で、貧しい。
誰彼に振り回されず、
家族や仲間と共に、長く緩やかに生きたい。
9歳から一日四時間、スポーツをやり過ぎた。病気で毎日眠っている父に触れたくなかったため、なるべく学校にいた。12歳で椎間板を切った。優勝した次の日、朝、目覚めたら首が動かなかった。何が起きたのか、、、と思った。
止まれなかった。地区で目立つほど運動が色々できたから、県代表になり18歳まで逃げても逃げられなくなった。夏休み、絵が描きたくても、先生にグランドに連れ出され、ひとり炎天下100本の走り込みをした。歯医者に行って練習を休んだら、先生に殴られた。痛くて我慢できないから、抜いた。
高校生のときは、夜の11時過ぎまでスポーツをしていた。痩せているため、眠くて仕方なかった。体力気力の余力がなく、勉強は一夜漬け。図書館に隠れて、金閣寺を除く三島由紀夫を読み漁った。彼の表現は、爽快だった。平日も学校を休んで、大学の寮に二週間泊り込んで朝から晩まで一日中運動していた。夢でも、していた。突然、40度の熱が四日間出た。髪がゴッソリ抜けた。歩けなくなって這った。トイレで気を失った。心も壊れかけた。
25歳で膝前十時靭帯を切った。膝がひっかかるようになり、正座から転んだりするため、膝にはいつも血が混ざった水がぶよぶよ溜まった。日常生活で支障が出たため27歳で手術をした。
身体を壊したら、スポーツに縛られた人生に何か残るか。また、自分の別の才能に目を向けて歩き続けなければならない。勿論、身体を壊さない人もいる。でも、身体を壊す人の方が多い。
日本の子供のスポーツ世界は、まるでソルジャー、軍隊のようだ。「根性、根性」と迫る。子供だったわたしは高校を入り直したくても、転校したくても逃げたくても方法がわからなかったし、したくても可能なのかどうか怖かった。誰にも相談できなかった。16歳のとき、運動ばかりの生活をやめたくて仕方がなかった。
たとえば突出した運動能力ばかりを求め、出力して、生活の豊かさが何処にあるんだろうか。人生は長い。
子供のときに出会うたくさんの大人たち。彼らの人生観そのものが、子供に触れる。明暗を分ける。生きる楽しさを知らない大人が多かったら、道程も道幅も無くなる気がする。
変貌を遂げる日本は、全てにおいて一時的な「点」に迫る。豊かさの「ライン」が見えない。刹那で、貧しい。
誰彼に振り回されず、
家族や仲間と共に、長く緩やかに生きたい。
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