JAZZピアノ弾き

2004年4月11日 音楽
 DD・ジャクソンのソロJAZZピアノライブ、最高だった。とてもアグレッシブでパワフルな演奏スタイル。立ち上がったり、半分に屈したり、終始床に刻みつけるように彼はタップを打ち続けた。足元に、ミネラルウォーターが三本置かれていたのだけれど、合わせて激しくSWINGし続けて、一本が強いタップと共に倒れた。全部で8曲、一時間づつの二部構成。一曲だけキース・ジャレットのスタンダードで、他はオリジナル。小さなホールは、彼の指に熱く盛り上がった。

 グランドピアノは彼の魂を受け、鳴り響いた。時に甘く柔らかいキスのように触れ、または暗黒の嵐に降る槍のように刺さった。楽器は、素敵だ。人の心を忠実に返す。言葉じゃなく、全て思い通り見せてくれる。

 バラードの一曲が、深く胸に響いた。「もっと、生きたい。」と、願ったらジンと熱い涙が込み上げた。

 今夜彼が鍵盤に触れたように、昇華した精神で一瞬一瞬を生き抜きたい、と思った。

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